陥没乳頭
赤ちゃんが上手に吸えるには、ママの乳頭(乳輪まで)が赤ちゃんの舌にからむように長く柔らかく伸びていなければならないのです。ところが、ママ達の乳頭は十人十色で様々です。時には乳頭が陥没しているママもいます。(HPか「母乳の修理屋さん)を参照下さい。」
このような個人差があるのに、出産後は劇的に乳房が変化しますので、乳頭も変化し、硬く、短くなり、赤ちゃんが益々飲みにくくなる時があります。
Aママは陥没乳頭でした。
「マッサージで、乳頭、乳輪あたりを柔らかくして、乳頭を長く柔らかくすることはできますが。赤ちゃんがその乳頭を吸ってくれるなら、成功ですが・・・成功率は50%と思います。」
と説明しました。
B&Bマッサージの理論と実技を教えながら、まずママに自己BBマッサージのstep1
をしてもらいました。すると、母乳が乳頭からにじみでてきましたので、step2もおしえました。噴水のように飛散しました。
乳頭と乳輪部分は完全に伸びてきましたので、ママの方の問題は解消しました。
そして今度は、赤ちゃんの飲み方をチェツクしました。舌は普通でしたので、抱きかたを特訓しました。(正しい抱きかたは、幾度も説明してありますので省略)
しかし、直接の授乳は避けました。まだ、この赤ちゃんにはママの乳頭は吸えない、抜けてしまいますので。それで、乳頭帽(ニップルシードル)をつけて授乳してもらいました。
赤ちゃんは上手にのみました。
「もう少しママの乳頭がのびてきてから、トライしてください」とママに説明しました。
ママの夫も同席していましたので、夫にも教えました。
私は、母乳を出すのは、夫婦の協力が必要であり、夫婦の愛が成功に導く―と信じています。
1週間後にAママから
「片方が、直接に吸えるようになりました。」
嬉しい報告がありました。