母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

陥没乳頭

2011-12-09 09:16:49 | インポート

陥没乳頭

赤ちゃんが上手に吸えるには、ママの乳頭(乳輪まで)が赤ちゃんの舌にからむように長く柔らかく伸びていなければならないのです。ところが、ママ達の乳頭は十人十色で様々です。時には乳頭が陥没しているママもいます。(HPか「母乳の修理屋さん)を参照下さい。」

このような個人差があるのに、出産後は劇的に乳房が変化しますので、乳頭も変化し、硬く、短くなり、赤ちゃんが益々飲みにくくなる時があります。

Aママは陥没乳頭でした。

「マッサージで、乳頭、乳輪あたりを柔らかくして、乳頭を長く柔らかくすることはできますが。赤ちゃんがその乳頭を吸ってくれるなら、成功ですが・・・成功率は50%と思います。」

と説明しました。

B&Bマッサージの理論と実技を教えながら、まずママに自己BBマッサージのstep1

をしてもらいました。すると、母乳が乳頭からにじみでてきましたので、step2もおしえました。噴水のように飛散しました。

乳頭と乳輪部分は完全に伸びてきましたので、ママの方の問題は解消しました。

そして今度は、赤ちゃんの飲み方をチェツクしました。舌は普通でしたので、抱きかたを特訓しました。(正しい抱きかたは、幾度も説明してありますので省略)

しかし、直接の授乳は避けました。まだ、この赤ちゃんにはママの乳頭は吸えない、抜けてしまいますので。それで、乳頭帽(ニップルシードル)をつけて授乳してもらいました。

赤ちゃんは上手にのみました。

「もう少しママの乳頭がのびてきてから、トライしてください」とママに説明しました。

ママの夫も同席していましたので、夫にも教えました。

私は、母乳を出すのは、夫婦の協力が必要であり、夫婦の愛が成功に導く―と信じています。

1週間後にAママから

「片方が、直接に吸えるようになりました。」

嬉しい報告がありました。


母乳の代用品

2011-12-01 08:58:02 | インポート

母乳の代用品

「戦前は、現在のような母乳に近いミルクが無いので、母乳不足のママ達は大変でした。

牛乳を湯で薄めて、砂糖を加えて母乳の代用にしていたのですが、消化吸収が悪くて、消化不良での死亡が高かったのです。ですから、乳児用ミルクも大切なのです。」と。

このブログを見たママは「先生が、ミルクを評価している理由が納得できました。」と、感心するように云いました。私は驚きましたよ、「アレ、こんなことを知らなかったのかな・・。

考えてみると、私とママは半世紀の年齢の違いがあるのですから、私の常識は、若いママの常識ではないようです。あたりまえですね」

今のママ達は、満たされた社会の中にいます。出産は産院であり、産後の食事は、豪華な高カロリーであり、母乳が出なければ、すぐにミルクを与えるのが常識になっています。

でも、ママ達は母乳を真剣に望んでいます。出産前のアンケートで、母乳希望は97パーセントとか、でも母乳保育が出来るママは50パーセントを切るのが現実なのです。

この落差はどこに原因があるのでしょう?

勿論、安易にミルクを使用するからなのですが、私は人為的な、時の文化が母乳を遠ざけているように思えるのです。

その一つに、助産師会の母乳に対するスタンスがあります。

私は、出産後1~2週間の母乳への指導が、その後の母乳の出を大きく左右すると確信しているからなのです。その間、多くのママ達は産院のお世話になっています。

飲ませ続ければ、母乳は出るのですが、継続まで持っていく努力が欠かせません。その指南役が、助産師さんなのです。

現在の桶谷式の理論では、無理に思えるのです。理論に忠実に手技を行えば、行う程、矛盾に突き当たるからなのです。ですから、多くの産院では、母乳マッサージを放棄しているようです。

では、良い理論とは、

手前味噌ですが、私の考案したB&Bマッサージであろうと確信しています。

ただ、3次元の手技を2次元の、書いたもので理解してもらうことの難しさを、改めて思うのです。

希望なら、コツを教えます。