抱き方
赤ちゃんが生きることで唯一確かなことは、吸飲すること、母乳かミルクをのむことです。
飲めなかったら、確実に死に至ります。
赤ちゃんは誕生と共に、乳頭に食らいつくことは知っているはずです。
ですから、ママの乳頭の位置まで、赤ちゃんを運んであげるのが、ママの仕事なのです。
それが、抱き方なのですね!
私は仕事上、多くのママと赤ちゃんと会うのです。
飲み方はそのカップルの問題を知る上で、大変に大切なことなのです。
それで、このごろ気になることは、助産師が教えている抱き方に?をいだくのです。
*先日も、7カ月の赤ちゃんの抱き方ですが、
ママの膝の上にクッションをのせ、上向きに寝せ、片手で赤ちゃんの首をおさえ、
ママは前かがみになって、もう一方の手で、乳房を抑えて、むりやり赤ちゃんの口に入れて飲ませているのです。
赤ちゃんは、むずがって、乳頭をおもいきり噛みました。ママは悲鳴をあげました。
このママを訪問した理由は「水泡ができて、しこりができた・・」です。
私は、原因はママの抱き方に或る事を教えました。
正しい抱き方はひとつであろうと思っています。私の著書「母乳の修理屋さん」には絵入りで書きました。正座した仏様のポーズなのです。
ところが、このポーズは自然に身につくはずですが、別なポーズを先に教えられると、仏様ポーズを難しく思うママもあるでしょう。
片手で、赤ちゃんをママの乳頭の真ん前にもっていくだけです。すると赤ちゃんは本能で
突出している乳頭にしゃぶりつくのです。片手で十分。片手はいつもフリーですので、赤ちゃんをかばうことも出来ますし、授乳しながら、他のこともできるのです。
赤ちゃんの首など押えていません。赤ちゃんの自由意思を尊重しなければならないのです。
赤ちゃんは意外に利口です。自分の好きなこと、嫌いなことを知っています。あまりに
不合理なことをママがすると、赤ちゃんが泣いてうったえるか、病になるでしょう。
助産師が、フットボール式や、立て抱きを推薦する理由は、首を押えて無理やり、乳頭に押しつけてほうが、新生児には時間や手間がかからないからでしょう。(勿論、例外としての多種の抱き方を否定するのではありません)
*先の7カ月の赤ちゃんは、仏様ポーズで、おいしそうに飲んでいました。