母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

抱き方

2011-08-30 11:08:32 | インポート

抱き方

赤ちゃんが生きることで唯一確かなことは、吸飲すること、母乳かミルクをのむことです。

飲めなかったら、確実に死に至ります。

赤ちゃんは誕生と共に、乳頭に食らいつくことは知っているはずです。

ですから、ママの乳頭の位置まで、赤ちゃんを運んであげるのが、ママの仕事なのです。

それが、抱き方なのですね!

私は仕事上、多くのママと赤ちゃんと会うのです。

飲み方はそのカップルの問題を知る上で、大変に大切なことなのです。

それで、このごろ気になることは、助産師が教えている抱き方に?をいだくのです。

*先日も、7カ月の赤ちゃんの抱き方ですが、

ママの膝の上にクッションをのせ、上向きに寝せ、片手で赤ちゃんの首をおさえ

ママは前かがみになって、もう一方の手で、乳房を抑えて、むりやり赤ちゃんの口に入れて飲ませているのです。

赤ちゃんは、むずがって、乳頭をおもいきり噛みました。ママは悲鳴をあげました。

このママを訪問した理由は「水泡ができて、しこりができた・・」です。

私は、原因はママの抱き方に或る事を教えました。

正しい抱き方はひとつであろうと思っています。私の著書「母乳の修理屋さん」には絵入りで書きました。正座した仏様のポーズなのです。

ところが、このポーズは自然に身につくはずですが、別なポーズを先に教えられると、仏様ポーズを難しく思うママもあるでしょう。

片手で、赤ちゃんをママの乳頭の真ん前にもっていくだけです。すると赤ちゃんは本能で

突出している乳頭にしゃぶりつくのです。片手で十分。片手はいつもフリーですので、赤ちゃんをかばうことも出来ますし、授乳しながら、他のこともできるのです。

赤ちゃんの首など押えていません。赤ちゃんの自由意思を尊重しなければならないのです。

赤ちゃんは意外に利口です。自分の好きなこと、嫌いなことを知っています。あまりに

不合理なことをママがすると、赤ちゃんが泣いてうったえるか、病になるでしょう。

助産師が、フットボール式や、立て抱きを推薦する理由は、首を押えて無理やり、乳頭に押しつけてほうが、新生児には時間や手間がかからないからでしょう。(勿論、例外としての多種の抱き方を否定するのではありません)

*先の7カ月の赤ちゃんは、仏様ポーズで、おいしそうに飲んでいました。


うれしいメール

2011-08-13 11:43:01 | インポート

嬉しいメール

下記のメールが届きました。

ママの許可を得て、ブログにのせます。

「先日はありがとうございました。

1
週間が経ちましたが、来ていただいた時は口に入れるのも嫌がって泣いていた
右のおっぱいも吸ってくれるようになり、右も左も温かい母乳が出るようになりました。

夜中や朝は、ごくごく音を鳴らして飲んでくれ、時々口の横から母乳がこぼれてきているぐらいです。
お昼すぎには、もう出が悪くなっているみたいですが、少しでも吸ってもらおうと何度もくわえさせるようにしています。

一度はもうダメかと思っていたのに本当にうれしいです。

今後も、しっかり食べて温かい飲み物を飲んで、母乳の量が増えていくように、マッサージを続けていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

おいしいおはぎ等もごちそうさまでした。

暑い日が続きますが、先生も体調を崩されませんようご自愛ください。」

6月中旬、第1男子 出生時体重 2600gの生まれの男の子は、もうすぐ2カ月になります。母乳の不足とトラブル続きで、自信を無くしていたようです。

混合ですので、赤ちゃんは平均的に体重を増しています。

私の診断では、なれない育児疲れから、十分な食事をとっていないように思いました。

それで、手造りのおはぎを持参したのです。喜んでたべてくれました。

おいしい物を食べると、イライラが去っていくのですね。

そして、ママは、ハーブ入りの温かい飲み物をのみました。




母乳の文化

2011-08-10 14:58:53 | インポート

母乳の文化

外国では、私の知る限りでは、母乳をだすためのマッサージという発想はないようです。

それは、外国から里帰りのママたちから、知ることになります。

ママ達は、日本で普及している母乳マッサージが、何故に西洋で 無いことに特別な不満があるように思えません。ですが、授乳時のトラブルなどで不便を感じていられるようです。そんな時には、藁をもつかむ思いで、日本に到着するインターネットから、B&Bマッサージのことを、知るようです。

文化の違い

ママの夫は、カナダ人でした。私は夫が同席している時には、夫に教えるようにしています。母乳普及には夫婦の協力がかかせません。やさしいマッサージ法ですから、奥さんをモデルにしておしえますと、多くは感謝されます。

ところが、そのカナダ人の夫は不快な表情になったことに気づきました。私の英語力では、その不快の原因を知ることはできません。それで、ハタと気付いたのです。

そのカナダ人の乳房に対する文化、(宗教もあるかもしれませんが、)日本人とは異なる乳房への考えがあるように思えたのです。難しい問題があることに気づきました。

外国には、母乳マッサージ師は不在のようです。

日本には、私の著書にも書いたように、徳川時代から実績があるのです。歴史的にも、日本では、母乳を出すためのマッサージが定着していますが、どうして、この文化が定着したのでしょうか?

それは、中国からもたらされた東洋医学の発想にある―

按摩、鍼、灸と触診からなる東洋医学の応用が、母乳を出す為のマッサージに発展したのであろうと思い至りました。

母乳の不足や、トラブルは古今東西変わらないはずですが、西洋人は母乳マッサージをどう考えているのでしょう?多くの国の人たちに訪ねてみたいと思いおります。

ところで、

今私が注目しているのは、西洋でもリラックスが母乳促進に効果あるとする考えのようです。 B&Bマッサージの論理に共通します。

それで、西洋では、ハーブ系のお茶をのんで、心身をリラックスさせるにあるようです。

次回はその、ハーブ茶について、ブログしようと思います。


自分で守る

2011-08-06 15:47:38 | インポート

乳房は自分で守る

私の母乳マッサージの論理が、この度「母性衛生学会」に掲載されました。

タイトルは、

改めて母乳マッサージとは ―母乳マッサージマッサージの歴史をとおして考察する―

です。内容はB&Bマッサージの論理と、そこに到達するまでの歴史的な経緯と、桶谷式の批判も書きました。(もしご希望なら、コピーを進呈します。)

乳房は、医学の盲点でないかと時々思うことがあります。乳腺炎や乳癌などの病名のついた乳房ではなく、普段の乳房の生理が理解されていないように思うのです。医者の多くは男性ですので、病気でない乳房の変化(生理)を理解出来ないのは当然でしょうが。

乳房は子宮と違って、堂々と存在を誇示していますが、みだりに誰でもさわれる所ではありません。また、乳房は自律神経が支配していますので、自己マッサージも、他人によるマッサ―ジも適切でなければ、乳房は微妙な変化で反応します。

女性は子どもを産み、乳を与えます。そのことについて何の問題も存在しないはずです。

ところが、出産年齢が高くなり、出産数が極端に少なくなった現在、存在を無視された乳房に変化が生じたのでないかと思うことがあります。

乳房とは、本来愛されたい所である―と思っています。その最大の乳房への愛は、授乳行為と思うのです。その授乳時間の不足の時、また、子の授乳が乳房を満足させない時には、乳房に様々なトラブルと云いましょうか、変化が生じるように思うのです。

ですが、乳房の不満を母体である自身が察することは、難しいし、どうしていいかもわからないと思うのです。

私は、BB自己マッサージで、解消できるように思うのです。

或る指導者は、「乳房にマッサージは医療行為ですので・・・」。助産師の特権のように説明しているようです。

乳房の基底部剥離―の論理を掲げる方がたに、乳房の真理が理解できるのであろうか・・・

と思うことがあります。

乳房はやはり、自分で守る、守れると信じています。