母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

母乳マッサージの不思議 7

2012-05-24 09:23:20 | インポート

 

母乳マッサージの不思議 7<o:p></o:p>

 

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私は母乳マッサージを専門にして、母乳の普及に努めてきました。母乳普及には、医師や助産師の貢献も大きいのです。<o:p></o:p>

 

特筆すべき方は、山本高治郎先生の著書「母乳」岩波書店。初版1983.小児科医の立場から、母乳と人工乳の違い、母乳の免疫、授乳の役割を人類の歴史を通して書かれたものです。<o:p></o:p>

 

今一人は故人になられましたが、山内逸郎先生「母乳は愛のメッサージ」(山陽新聞社)<o:p></o:p>

 

「新生児」(岩波書店)です。小児科の先生ですが、1970年頃から母乳に危機感をもたれて、<o:p></o:p>

 

母乳の復興に尽力なされましたが、志半ばで故人となられました。私はこの時期を「母乳ルネッサンス」と評価していますが、先生の死と共にその成果をみることはありません。<o:p></o:p>

 

根津八紘先生諏訪マタニテイクリニックの院長は、産婦自身のする産褥乳房管理法(SMC方式)を1985より実践しています。当時、助産師は台頭した桶谷式マッサージが助産師の本来の職務も忘れるような熱の入れように、産婦自身ができる自己マッサージを考案されて、SMA方式として広められました。それまでは自己マッサージはありませんでしたので、画期的なアイデアと思っています。ただ、私のマッサージの論理とは違います。<o:p></o:p>

 

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それから、私の恩師である林セツ子氏(故人)はピジョン出版局から「母乳を出す本」を1977に発刊しております。彼女は加藤裕康氏の愛弟子です。<o:p></o:p>

 

近代母乳マゥサージの祖である加藤裕康氏のことは、私の著書「母乳の修理屋さん」に記してあります。私は林セツ子氏に母乳マッサージの基本を習ったのですが、その原理は加藤裕康氏の論理「乳揉真髄)に共鳴したからなのです。<o:p></o:p>

 

マッサージの目的は「うつ乳を出し、乳腺の働きをよくするだけ・・・」と「乳揉真髄」に記してあります。私はこの単純な論理に共鳴しました。私が考案しました「B&Bマッサージ」はこの論理を土台にしての改善したマッサージ法なのです。<o:p></o:p>

 

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現在、助産師会は桶谷式 が主流です。桶谷式とは1970代に、桶谷そとみ氏が発案した乳房の基底部剥離を原理としたマッサージ法を、それまで慶応式であった助産師会のマッサージ方式から変えたのです。基底部の剥離? 基底部の改善 を目的にした母乳を出すマッサージ法です。<o:p></o:p>

 

私はその論理に疑問を持ち続けています。 詳しくは母性衛性学会誌 第52巻 第2号 平成237月発行 <o:p></o:p>

 

「改めて母乳マッサージ とは ―母乳マッサージの歴史をとおして考察する― 」に記してあります。<o:p></o:p>

 


母乳マッサージの不思議 6

2012-05-07 09:05:28 | インポート

 

母乳マッサージの不思議 6<o:p></o:p>

 

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私はママ達に必ず質問するのですが、「赤ちゃん好みの乳頭は硬いのか、柔らかいのか どちらでしょう?」 と。<o:p></o:p>

 

赤ちゃんの好みは、「硬い乳頭」と思い込んでいるママが全員でした。<o:p></o:p>

 

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子を育てるのに必要な常識は、母から、子へ日常生活の中で伝承されていくものですが、<o:p></o:p>

 

戦後の60年間はその断絶の期間であったように思います。古いもの、価値のないものとして忘れられ、捨てられてきたのでしょう。<o:p></o:p>

 

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私の記憶の中で、戦前ですが、子供の頃 ほうずき の中の実をくり抜いて出して、空にして、口で鳴らす遊びがありました。ご存じのように ほうずき の実は、硬いの、柔らかいの、紅いの まだ青いのなど様々なのです。その実を 皮を破らないで、実を全部出し終えるには 知識と知恵と根気とテクニックが必要なのです。小さな風船のように透明になった ほうずきは、口で鳴らして遊びました。 私が言いたいのは、この遊びの中に将来の母親になった時の乳房への扱い方を、遊びの中で、教えたのであろうと思うのです。<o:p></o:p>

 

ほうずき は強く押すとすぐに破れるのですが、乳房のマッサージも同じ理論なのです。<o:p></o:p>

 

強く押される 手荒く扱われると、乳管や乳腺が縮んで乳汁の流れを止めます、乳腺も乳汁の生産を止めます。昔は生活の中で、自然に母親になる知識を習得したのであろうと思います。<o:p></o:p>

 

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乳房は個人差があること、マッサージをする時期を知ること、マッサージの方法などは、教わらないとわからないのです。ですが、正しい知識を教える人や場所がないのです。私は産院でのみ可能であろうと考えています。産院での指導の意義、効果は大変に大きいと考えます。<o:p></o:p>

 

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母親学級で母乳育児の必要性の説明と共に、産後の乳房の変化や、自己乳房マッサージの方法などを教えておくなら、助産師さんの介助を余り得なくとも、多くの産婦自身で初期の困難な時期を乗り越えられると堅い信念を持っています<o:p></o:p>

 

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乳房は個人差が大きいので、自己マッサージで目的を達せられない産婦さんもいます。プロのマッサージ師の力を借りることも必要です。<o:p></o:p>

 

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