朝礼の話題

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十津川村の行商

2011-10-07 08:14:44 | 21世紀
十津川村の行商
2011/10/06
 今朝のテレビニュースです。豪雨被災地で通行止めになった集落へ今迄30分だったのが迂回路で1時間かけて魚など行商している人が出ていました。
 今、「お金の科学」だ「引き寄せの法則」だと勉強している私には、この人の生き方は、お金を無視した奉仕精神から来るものだと感心しました。
 1日、仕入れから散在するお客さんを廻り、利益は販売代金の2割くらいだろうか? 売れ残りもあるだろうし商売としては成り立たない気がします。
 私がその立場だったら、儲からないと言う理由で辞めてしまうでしょう。
 しかし、この頃は、儲からないと言って辞めてしまう小型スーパーが多く、地方都市では買い物弱者向けに宅配したり、小型バスを運営する自治体などのニュースも聞きます。
 アメリカでは交通不便の地域では、大型冷蔵庫で10日に1度買い物に行き大量に蓄えるのが普通のようです。
 社会の全員が、「お金の科学」を勉強し、利益の大きい仕事しかしなければ、どうなるだろう? 行商の値段も高くなり、一人暮らしの御婆さんでは生きていけないかもしれない。

 人は食べて着て住むことが出来れば、それでいい。それ以上のお金は贅沢だ。
子供の教育だ、大学教育だ、良い生活だと、上を上をと追求するのは、不満を大きくするだけではないか?
 平等が第一だ、学ぶ権利だ、と言っても、社会の全員が管理職にはなることはなく、掃除人も作業員も販売人も居なければなりません。
 皆が、収入の多いことのみが価値が有ると考える社会は、弱肉強食の、出世競争社会であり、階級が物を言う、戦前の陸軍内部のような世界ではないか?
 十津川村の行商のおじさんのような人はアメリカに居るだろうか?
 アメリカ映画の中の、貧しい人は、壊れかけたトレーラーハウスに住み、拳銃で自衛し、生活保護で生活している場面が多い。社会全員が金持ちを目指し、落ちこぼれたものは社会から弾かれるのが、機会均等の社会であるようで理想の社会とは言えない気がする。
 今アメリカが世界の覇権を持ち、機会均等社会を広めているけれど、イスラム国、その他で受け入れられず、アフガニスタンではアルカイダの大攻勢が始まったりするのは、弱者切り捨てがアメリカに染み付いるからだろう。
 松本防災大臣が、「自ら行動しないものは、政府は助けないぞ」と言って顰蹙を買いましたが、アメリカ的機会均等思想からいえば、正当に思えますが?

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