どっちも

どっちも
2017/04/05
　保険会社のテレビコマーシャルで、綾瀬はるかが、どっちかの選択に悩む相手に「どっちも」とアドバイスします。
　負かしから「二兎を追うもの、一兎を得ず」と言われてきました。目標を一つに絞らなければ達成出来ないと、戒められて来ました。
　AかBか洗濯せよという場面で、AもBもという選択をすれば、AもBも手に入りません。
　斧を池に落とした木こりに、池の主は「お前の落とした斧は、金の斧か？鉄の斧か？」と訊きます。嘘を言った木こりは斧を返して貰えません。そんな時「どっちも」と言ったら殺されるでしょう。
　選択は二者択一と言うように一つを選び、他方を切り捨てることです。
　選択しないで、「どっちも」と言うのは幼児の態度ですが、民進党の言いぐさのように感じます。
　あれもこれもと、皆に受け入れられるような方針を立てるんは、結局何も出来ません。
　あることを決めますと、それによって、利益を得る人も居れば、不具合を被る人も居るでしょう。不具合の人には救済措置を講じれば良いと思うのですが、民進党的どっちもでは、人権問題・差別と、もとの法律その者に反対します。。けれども多数党は評決します。反対反対とデモしてウップン晴らしするのが、日本の政治に見えて恥ずかし限りです。
　私達は「どっちも」と言う言い方を止めて、せめて「どっちでも」と他人の選択に任せ、あと文句言わない行動を取りましょう。
　他人任せが嫌なら「こっち」と一つを選びましょう。
　この頃のテレビを騒がせる不倫騒動は、「どっちも」と両方を選んだ結果です。
　直方市の市長選挙が行われました。現職の市長・副市長が勤務時間中に、麻雀屋で賭けマージャンして辞職に追い込まれたことによる選挙です。
　個人の付き合いと、市長の仕事の選択で、「どっちも」と選択するとこんな有様になります。
　政治家など公人は、自分の行動の選択にいい加減だと、スキャンダルになり民衆から忌避されることになります。
　国会議員の辞職は、すべて「どっちも」選択によるものと言えるでしょう。
　「どっちも」という宣伝は、時代の甘さを言い当てているようで不快です。次世代の若者は、選択に命を懸ける真剣さで一方を選びましょう。