朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

今こそ公共投資を!

2008-12-08 15:15:01 | 21世紀
本格的な公共投資2008/12/08
 自動車が駄目、家電も頭打ち、次世代の投資目的がないため、余った投資資金を投機に回した結果が、サブプライム・ローンに端を発した金融破綻だという考え方があります。
 3兆円・5兆円と言うお金が、ベンチャー・キャピタルにあるけれど使う人が居ないため、レパレッジ何百倍というサブプライム・ローンのデリバティブ商品に流用された結果です。
 実体経済たる工業が、設備投資し実体の利益を出すことをしないから、退職年金など積み上がったお金が、金融工学などという詐欺的運用に回されるのです。

 政治は、工業発展投資が出来る社会を作ることを目的とすべきです。
 工業投資をして、生産に、流通に、人を雇用し意味のある仕事をさせます。
 保険・銀行・不動産など生産しない業種が栄える社会は、何処か可笑しいという常識を広めたいです。

 2008年の今、脱石油をスローガンとして、投資を海洋温度差発電・太陽光発電・バイオマス発電などに投資するべきです。
 民間資金が安心して投資出来る見本として、国が県が、市が発電所を作り、実際に発電した電力が1kwh当たり幾らのコストが掛ったか明示すれば、後に続く民間企業やファンドは大船に乗った気分で参入して来るでしょう。

 地球温暖化が憂慮され、CO2の排出が規制される現在、これら無公害発電はコストが掛っても進めるべき事と思いますが、発電所の規模にも依りますが、海洋温度差発電では1kwhあたり6円と目論まれています。

 国が発電し、料金を徴収するならば投資は次世代への借金にはなりません。
次世代の収入となる財産と言っても良いものになるでしょう。
 明治開化のとき、八幡製鉄所・富岡製糸場・石川島ドックなどの企業を国営で作ったように、発電所を国営で作りましょう。

 今の政府が、今の若者が、頼りなく感じるのは、自分で手を汚さず他人にやらせ管理費をがっぽり取るだけだからです。
 建築物、立派な器を作っても、それが物を生産するのではありません。建築・道路などのインフラは工事代金のみの計上で終わりです。工業製品を生み出す         
発電所・工場などは耐用年限一杯、工事代金の何倍もの生産金額を計上できます。

要らないものを生産するのは、無駄遣いです。ゲーム機・合成洗剤・殺虫剤・芳香剤・エロ映画・ポルノ雑誌・携帯電話などは資源の浪費以外の何物でもありません。生産は中国に任せましょう。

海洋温度差発電所は、100基でも1000基でも作れば作るだけ喜ばれるプラントです。日本だけでなく25℃以上の温度差が深海と表面水の間にあれば発電出来るのです。CO2を出し続ける火力発電所を無公害の海洋温度差発電所に置き換えられるのです。
 そのうえ 副産物として飲料用真水がトンあたり40円で製造可能です。
 もう一つ有難いのは、漁業資源の増産に寄与することです。
 栄養塩類を多く含む深層海水を海面上に散布することになり、プランクトンの発生を促すことになるのです。
 規模は小さいけれど黒潮と親潮のぶつかる日本近海の好漁場と同じ現象が起こるのです。

 海洋温度差発電所は造船と化学プラントの建設の合体したようなもので、製鉄・製鋼・鉄鋼構造物の仕事が画期的に増えると考えられます。
 自動車製造のようにプレス・組み立てライン等の作業ではなく。手作業を伴う製缶仕事です。膨大な人手を要する男性的仕事であり、若手男性の仕事です。

 海洋温度差発電所は、マレーシア・ベトナム・台湾・沖縄の海岸線に設置するのがいいと私は考えます。人口の少なく、既設発電所も少ない所で、新しい発展の核が出来ます。
 建設費は日本が出し、電気代は日本が受け取ることで費用は回収し、回収後はその国に無償譲渡するなどは、日本の援助として有効なものと考えられます。

 麻生自民党政権は、失業者を正社員として雇用すれば、100万円やるのが雇用対策などと言っています。
 何も生産しない、雇用対策などそれっきりで終わります。公明党の2兆円支給と同じでしょう。

 海洋温度差発電所建設等に長期の融資を付けるとか自治体が海洋温度差発電所を建設する政策は長期に収入をもたらす、日本にぴったりの政策と考えます