ひとしきりの陽光

2012-02-16 | Weblog

 

 

 

 

長いこと街に出かけていないためか家に鍵や財布を忘れたまま家をでることが目立ってきた。

街で買物をすることばかりを考え其の時にしなければいけないことを完全に忘れ去っているのに違いない。

左右違った靴をはいて出かけなかっただけでも救いもの。

 

今日届いた25個の段ボール箱は一つの重さが15キロもあるモンスターサイズだった、

ワークルームは山積みの段ボール箱でいっぱいです。

 

今年の冬始めてといえるようなすがすがしい朝日がさし込んできた。

30分後にはまたもや灰色の空に。

 

 

 

 

 

 

 


針 針

2012-02-14 | Weblog

 

 

 

チュチュをサンフランシスコに送る期日がせまってきた。

特別サイズの段ボール箱は10個作るより25個作った値段がだいぶお得だといわれ25個を頼むことにした。

いくらフラットパックとはいえかなり大きな物になる,次回とさらにもっと仕事が来なければこの箱の

使い道はでてこないだろう。

 

妖精のチュチュの点検をするかたわら残りのスワロフスキーを分配してさらにキラキラ感をだしてみた。

注意深く針は取り去ったはずだがなんと7本ものマチ針がデコレイションの間で光っていた。

神経質なダンサーがこれを見つけるとパニック状態になることもあるので気をつけなければならないがあの時は急いでいたためだろう。

以外と針は安全で僕などはベッドの中まで持ち込んでいたこともあったのです。

 

チュチュのアナトミー

2012-02-13 | Weblog

 

 

 

 

多くの人がチュチュ作りはエンジニアリングだと言います。

チュチュの一番上のチュールはそれだけでは水平に保つことは出来ません、

その下の少し短いチュールがそれを支えさらにまたその下の短いチュールが支え合計11レイヤーになるチュールが支えあっていくことで水平に近いシェイプになるのです。

そしてそのチュールの長さはトータルで11メーター程になります。

それを11レイヤーに切り分けプリーティングを施しパンティー状の物に段々に縫い合わせていく。

これはエンジニアリングをともなったハードワークの成せる技なのです。

 

 

 


寒さはピーク

2012-02-12 | Weblog

 

 

 

 

寒い国にくらべるとロンドンはまだまだ序の口でしょうが寒さが本格的になってきました。

今朝はロンドンもよく冷え込み0度です、マイナス16度だと言われるイギリス北部方面にくらべると暖かいくらいでしょう。

 

僕の生まれ故郷では今ではもう無くなってしまったのかもしれない寒中休みというものがありました。

信州のような寒い国では二月の一番寒くなる頃一週間学校が休みになったのです。

あの頃の寒さは鼻から空気を吸い込むと鼻の中がフリーズドライされたような奇妙な感覚になる程寒かったものです。水道管の水が凍ってしまったことは日常のことでした。

そんな自然の力を利用しない手はないと12月の末あたりから小、中学校の校庭には一面に水を張り巡らせ本格的なスケートリンクが作られたものです。

時には三月の卒業式の頃まで滑ることができたのです。

陽が当たり氷がゆるくなってくる頃には滑っていると氷面が波うち始めジャンプなどができかなりスリリングなスケート遊びでした。

氷が割れて落ちたとしてもスネくらいの深さで危険ではありません。

そんな氷もまた水に戻り春休みの間に校庭からは水が抜かれ4月の入学式にはすっかり乾ききってあの二月の

凍てつく寒さははるかかなたのことだったのです。

 

 

 

 

 

 


阿蘭陀バレエ

2012-02-08 | Weblog

 

 

 

 

オランダ国立バレエからダンサーの採寸表が届いた。

来シーズン始めの演目パキータのチュチュを作るためだ。

パキータといえば総勢20人そこそこのバレエだがセカンドやサードキャストをいれると46着という数だ。

バレエ学校の生徒も加えての数だと思っていたところすべてカンパニーメンバーなのだそうだ。

ヨーロッパのダンサーの身長は高いとは聞いていたがなるほど165センチ以上が多い。

中には三人の日本人の名前が見える,一人は160センチに1センチ満たない高さだがおそらく並んで違和感がなかったのかそれなりにいい踊りで採用されたのだろう。

アムステルダムという場所柄かロシアや東欧系のダンサーが多いこともウエッブサイトでわかる。

かつてロイヤルバレエで活躍したロシア人の娘さんの名前や現在ロイヤルバレエで踊っている人達の妹さん達の名前も見られる。

 

そんな採寸表を見ながら小さい順から大きな物まで並び替え比べているところです。

身長が高くなればそれなりに各部分も大きくなっていくのはあたりまえ、とはいかないのです。

それぞれ皆さんサイズが違ってやっかいなものです。

 

www.het-ballet.nl