うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 山頭火の世界 二十九

2009-08-26 04:53:00 | 日記

炎天のはてもなく蟻の行列<o:p></o:p>

真夏のぎらぎらした太陽が容赦なく照り付けます。川筋か山間の道ですか、炎天の下の一本道は気が遠くなるほど続いています。黙々と歩くのは行乞の山頭火だけではありません。健気にも一列の蟻が行きます。その光景に、山頭火ならずとも奮い立ちます。一歩一歩脚を運びます。これが雲水に与えられた宿命と見ました。<o:p></o:p>

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日ざかり落ちる葉のいちまい<o:p></o:p>

最後の力を振り絞って木に枯葉が縋り付いてます。一陣の風にたまらず粉を吹くように枯葉は舞い落ちて行きますが。無風の日中照りつける太陽、木々の葉は辛うじて余命を保っているといった光景です。音もなく一枚の葉が、旅人の足元にひらりと落ちました。それに落魄の人生を感じるのは大袈裟でしょうか。<o:p></o:p>

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青空したしくしんかんとして<o:p></o:p>

旅人に青空は救いです。青空を見上げれば旅は極楽、気持も晴れやかといったところでしょう。気の遠くなるような青さが四辺を支配していて、物音一つ聞こえてきません。青空に帰依して森閑の世界に佇みます。<o:p></o:p>

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百合咲けばお地蔵さまにも百合の花<o:p></o:p>

百合の咲く季節ですか、山間には山百合が咲き競って、旅人の目を楽しませてくれます。旅人や村人の慈しみの目で見守るお地蔵様に、だれが手向けたのか、おそらく村の娘か年寄りか、一本二本可憐な姿がお似合いです。<o:p></o:p>


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2 コメント

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Unknown (■かわぐち えいこう)
2009-08-26 16:12:56
百合咲けばお地蔵さまにも百合の花
うたさんの読みも見事ですが、私はさらに山頭火の心の裏を読んでみました。
お地蔵さまにそんな優しい心をかけるなら、たまには山頭火にも、酒の一杯でも恵んで欲しいものだ、と。・・・邪念だらけの三等下です。
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Unknown (うたのすけ)
2009-08-26 17:47:28
かわぐち えいこうさんへ。
今日は。
三等下さんの読みも確かと思いますよ。

山頭火 腹を読まれて 苦笑い
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