うたのすけの日常 新聞記事のスクラップノート８９

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　性悪な男がいるものです

　「更生した泥棒をゆする」あくどい二人「盗みの現場見たぞ」昭和４９年１月１２日の記事であります。浴場荒らしから足を洗いまじめに働いてＡさん(５０)をおどして２０万円を取ろうとした男が東京・板橋署に逮捕されました。調べでは男Ｂ(３０)は板橋区内の浴場で脱衣場から自分の４０円を盗ろうとしたＡさんを捕らえます。
　Ｂは「警察だけには届けないでくれ」と泣きつくＡさんを逆に「オレはこの浴場で去年８万円取られた。お前の仕業に違いない」と１０万円脅し取りました。
　その後Ａさんはこころを入れ替え、金属加工のしごとをはじめ結婚もします。ところがです。さる８日の午後６時ごろＢがＣ(３１)を連れＡさん宅にやってきて、Ｃは「オレもあの浴場で金をとられたお前の仕業に違いない。弁償してくれなければ警察に行こう。イヤなら２０万円で手を打とう」と脅します。
　悪いやつですねえ。そして間もぬけています。そうそう誰しもが脅しに負けるとは限りません。Ａさんは身におぼえのないこと、１１日ごろまで待ってくれ」とその場を切り抜け、恐れながらと板橋署に駆け込みました。
　同日、刑事が張り込み、のこのこ金を取りにやってきた２人を逮捕します。