うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 赤福に哀れ営業停止命令、それも無期限の

2007-10-20 05:57:19 | 一言

消費・賞味期限ってその昔はなかった<o:p></o:p>

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 赤福騒動が尾を引いています。創業何年か知りませんが多くの人が買い求めていた赤福、その老舗が消費期限を改ざんして販売していたということでして、長年に亘って顧客を騙し続けていたわけです。売れ残った製品を冷凍保存して後日日付を書き直して販売するといった手口ですが、会社側も従業員も別段違反行為とも、異なことを行っていたとも考えていない節があります。そうでなければ何十年も表沙汰にならずに、延々と営業を続けられるわけはありません。内部告発でもあったのでしょうか、それにしても告発が遅すぎます。この業界ではそうしたことは日常茶飯事の慣習であったのかも知れないのです。労使ともその行為は自然で当たり前、咎められることなんか一つもないといった姿勢でいたと思います。<o:p></o:p>

それがある日突然に経営者側は事の重大さに気付いたのか、告発の兆候を察したのか、それとも告発があったのかは不明ですが、雁首並べての毎度お馴染みの謝罪会見となりました。そして行政の指導も入り、ようやく騒動も下火になったかと思ったら、新たな疑惑が持ち上がりました。これにはあたしは興味津々であります。このあとはあたしの独断と推測と経験から語らしていただきますが、多分に独善的な見解が先行するはずですがどうぞ、なるほどそういった見方や捉え方もあるのかと大目に見て頂きたいのです。決して悪意はございません。<o:p></o:p>

 先ず長年に亘って消費期限とやらを改ざんしていた赤福を食ベていても、腹痛(はらいた)を起こしたなんて話はありませんし、味がこの前のと比べて落ちたなんて話も聞きません。あたしもそっちの方面を旅行した時は必ず買って帰ります。いつも味は同じで目を細めたものです。ですから消費期限なんて有名無実ではないのでしょうか。と申したからといってそんな法律なんか撤廃しろとは言ってません。ただそれを錦の御旗と闇雲に崇めたてるのは如何なものかと言いたいのです。なんたって昔はそんなものなかったのですから、顧客はなにを基準にして食品の鮮度を測ったのでしょうか。業者への信頼と自分の判断とで上手く運んでいたのです。<o:p></o:p>

 ところで赤福は返品された品を餡と餅を別々にして再加工していたというのが、今回発覚というか発表されたことです。ここですあたしが興味をおぼえるのは、なるほどやっぱりそうだったのかといった思いであります。大手の老舗のこうした事実が日頃から当たり前の製造のノウハウだったという事実です。ここでことの発端は赤福ですから、話を餅菓子店に絞ります。<o:p></o:p>

店頭のケースに色かたちと華やかな和菓子が並びます。見れば客足も遠のき時間も既におそく閉店もそろそろといったところですが、ケースにはまだまだ餅菓子が売れ残っています。明日に持ち込めば素人目にも何色にも色分けされた装飾部分が色あせ艶の消えるのは分かります。餅の部分は多少固くなるはずです。店側は少なからず残った品物をいかが処置するのでしょうか。あたしはいつも餅菓子の行く末を案じており、そして推測しました。装飾部分は色別に取り分け餡は餡、餅は餅と分別して再生するのではないかと。老舗赤福が実践していることです。各店とも長年培った再生技術が企業秘密とし代々受け継がれていると思うのです。餡などは練り直せば一段と味が濃密になったりするのではないでしょうか。おまけに各部分とも火を入れれば日持ちするのは確実です。10個で7個新しく生まれ変われば御の字ではありませんか。捨てるより合理的です。それも自分の製品を自分で再生するのですから、理屈としては誰にはばかることはありませんでしょう。そう思います。<o:p></o:p>

 ここで矛先を変えます、鰻の蒲焼なんかどんなものでしょう。有名店に限って秘伝のタレを強調します。老舗となると創業何十年、百年を越す店もあるわけで、創業時のタレを注ぎ足し注ぎ足し使用しいると自慢気です。ところであのタレに消費期限なんかありはしません。火を入れることによって腐敗はせず、秘伝のタレは一段と輝きを増します。<o:p></o:p>

 ここで身近な居酒屋さんでも食堂でもいいですが、例えばおでんです。大きな鍋の中に仕切られて多種多様のおでん種が、山のように煮込まれ湯気をたてていて食欲をそそります。閉店して残ったものは消費期限切れとか言って捨てはしませんでしょう。種を全部仕分けして取り出し、つゆはコシテ出汁調味料を足し翌日新しい種をいれて煮込み、その上に夕べの残りを並べます。つゆには年季のはいった出汁が十分に出ています。良くしたもので前日の残りのおでんを、味が良く沁みてるといって喜ぶお客もあるわけですが、これも一種の再加工と言えなくもありません。<o:p></o:p>

 くどくど書いてきましたが、結論として消費・賞味期限なるものを再検討する時期ではないかということです。消費・賞味期限の名の下に多くの食品がまだまだ食べられるのに捨てられる運命にあるのです。もったいないです。<o:p></o:p>

 有名店がこぞって消費・賞味期限の改ざんを行っていても、顧客は長年気付かずに口に入れているのです。内部からの告発か何かがあって明るみに出るといった現状なわけでして、顧客にこれといった実害があったという話も聞こえてきませんでしょう。<o:p></o:p>

 一昔前、乾物屋さんの店先で、玉子を手に電球の灯りにかざしてご主人が鮮度を調べていたのが、懐かしく思い出されます。<o:p></o:p>