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うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 映画「山本五十六」を観てきました

2011-12-27 06:47:00 | 映画
             期待外れとはこのことか

 タイトルに山本五十六とある以上、山本長官が前面に出て描かれるのは致し方ありませんが、作りそのものが安易でチャチなものでした。話の筋をあらかたナレーションで済ましてしまい、史実に或いは資料を駆使して長官の全体像を描こうとした努力は買いますが、いかんせん2時間の枠内では無理と言わざるを得ません。また長官の真意として勝利した段階で、講和に持ち込むといった主張が遂げられなかった経緯がはっきりと致しません。所詮は山本五十六も昭和における、一海軍軍人とひとかけらに括られる存在であったという印象は免れませんでした。
 真珠湾の奇襲が結果的に、不意打ちであったと言うことが、山本をして苦汁の汚点になり、懊悩する姿も一通りに過ぎず、観客に伝わってまいりません。また戦争映画として、海戦シーンのお粗末さは目を覆いたくなるほどの安易さ、とくに連合艦隊の墓場となったミッドウェイ海戦のお座なりさは、どうしてなのと疑問を呈したくなるほどでした。
 そんなわけでいささかがっかりしての帰路であります。
 11時50分の上映時間に間に合うように、10時50分のバスで来たわけでして、終わった段階で2時を回っており、いそいそと蕎麦屋の暖簾をくぐりました。

うたのすけの日常 映画を観てきました

2011-12-12 05:13:02 | 映画

                 「RAILWAYS」です

 副題を付けるとしたら、「世にも不器用な男」とでもしますか。謹厳実直、定年まで電車の運転手を無事故無違反で勤め上げた男のお話です。その定年間際に妻から反旗を翻されます。妻は結婚まで職業としていた看護師の仕事に戻りたいと言いだします。男は再就職を模索していて、妻の願いを事もなげに声を荒げて一蹴、家事一般を誰がするのと不思議顔です。
 妻は離婚届と結婚指輪を置いて家を出ます。まあ、よく聞く話であります。しかし困りましたね、今時かような男がいるとは、寡黙な男は一見男らしくてよろしいようですが、「めし」「ふろ」これでは今時通用しません。
 話はいろいろあって元の鞘にもどるのですが、付け加えれば主人公を演じる百恵ちゃんの旦那さん、なかなかどうしてやはり年齢ですかね、渋みを増して堂々たる芝居を演じています。


うたのすけの日常 映画「三銃士……」

2011-11-05 17:43:12 | 映画

11月4日   やたら副題もついた長い題名の映画を観てきました

 一言でいえば17世紀のフランス王朝に活躍した三銃士、そしてダルタニアンの活躍物語です。SFもどきの奇想天外な筋だてもこれだけ徹底すれば、底抜けの楽しさといえましょう。豪華絢爛の王朝の色彩模様には目を奪われます。工夫を凝らした戦闘場面の凄まじさ、大いに楽しんできました。
 この映画3Dと2Dと両方上映されてまして。3Dは+400円の入場料金であります。小生らは3Dは敬遠しました。かなり空席が見られましたので、きっと3Dの方に観客は集まったのかも知れませんです。
 映画が終わった時刻は夕食時、もっともそれを計ってのことですので、新規に開拓した居酒屋で焼き鳥でいっぱい呑んで帰りました。


うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その328

2011-10-03 07:08:14 | 映画

            久しぶりに骨太の映画を観てきました。

 一日のことでして二日間ブログを休んでしまいました。映画を観たあと例のごとく例の寿司屋で一杯やったのはいいのですが、二三日前からがシクシクしていた歯が痛み出したのです。最初はいささか硬いものを食べていたので、顎の骨がこわばっているぐらいに考えていたのですが、どうやら本格的な痛みとなり、顔を洗ったときガキッと痛みが走ったのです。吃驚仰天それが土曜の夜からから日曜にかけてのことでして、昨日一日満足に食事もとれずに、これが一番応えます。そんな状態でして粥をすすりパンを牛乳に浸して食べたりして今朝を待ちました。一番に予約をとるつもりでいますが、痛みの方は現在和らいでおります。
 前置きはこのくらいにしまして映画「一枚のハガキ」に話を進めます。日本最高年齢の現役映画監督新藤兼
人が、「映画人生最後の作品」として世に放つ人間ドラマと宣伝文句にあります。その文句通りの感銘を受けました。戦争末期そして戦後と生きた男女の姿が反戦をテーマに重々しく描かれています。監督の体験を元に書かれた脚本が何と言っても光を放っておりました。
 敗戦によって運命に翻弄される、失意無意の男女の姿が、それだけで戦争の悲惨さを告発しています。大竹しのぶの熱演に思わず観ていてスクリーンに体ごと引き込まれるようでした。この男女のような悲痛な体験が、あの当時日本の各地で実際に起こったであろうことが、生々しい事実として体が削がれるような気持ちになりました。
 そして時には不図、滑稽さが微苦笑を誘うのですか゛それは暗い暗いブラックなシーンなのです。ここにこの監督の偉大さがあると十二分知らされました。 


うたのすけの日常 映画「上海」を観てきました

2011-09-09 16:41:50 | 映画
                いささか後味悪し

 今次大戦の前夜の上海が舞台です。各国の諜報機関の暗躍が描かれ、確かにサスペンス横溢といったところですが、もちろん日本の軍人も登場します。それはいいのですが、その悪逆非道ぶりには大いに辟易しました。前大戦を素材に多くの映画が作られていますが、専ら悪役はドイツ軍人、ゲシュタポ・親衛隊、そして日本を対象にした映画では憲兵隊です。今回の映画一般兵士の非道ぶりも半端ではありません。困ったものです。不愉快でした。
 そればかりか一般兵士の役者が、何処の国の役者をどこで募集したかは分かりませんが、よくもここまで悪相の役者を集めたものよと、半ば感心させられました。製作者の意図がそこにあるのなら、致し方ありませんが、それでも節度ある描き方が欲しかったわけです。
 というのが鑑賞直後の感想でありました。まあそんな状態のまま、時間遅れの昼食で飲み過ぎてしまいました。

うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その301

2011-08-20 06:00:34 | 映画


                         しばらく映画から遠ざかっています

 このこといささか猛暑が続いたりしたことに原因があるようです。そうでした夏休みです。これも原因の一つに数えられます。水戸の映画館、一つの施設に多くの映画館が入っていますが、こんな施設を何て称するのか、以前に聞き知っていたのですがとんと忘れてしまいました。とにかくお子様向けの映画がいっぱい上映されています。そのせいでしょう食指が動く映画が見当たらないのであります。
 もっとも新聞の広告には、都心でのロードショーとかで、かなりの魅力ある映画が公開されてはいますが、とてもではありませんが都心まで電車賃使って映画鑑賞とは無理な話となります。
 映画産業華やかなりしころは、東京では封切館は繁華街に偏ってはいましたが、小生が住む場末では弐番館三番館とあって、少々我慢すればその映画館で、料金も安く観られたものなのですが、現在はそれは無理なようであります。
 映画施設が系統だっていまして、すべて封切り映画が上映されていて、ほかの系統の映画がセカンド上映として巡ってこないシステムのようなのであります。ですからその系統の観たい映画はバス電車と乗り継いで行かねばなりません。シニア料金で観られたとしても、往復の運賃と時間を考えたらおいそれとは参りません。
 なまじ映画施設が完備しているための不都合といえます。これが弐番館三番館とあって、多少建物設備は悪くとも、そして少々時間を置いても、観たいその系統の映画が観られればいいのですが、いつ頃からこんなシステムになってしまったのか、残念でなりません。
 当地に来て十年になりますが、当初はまだあちこちと古い映画の上映館があったのですが、すべてきれいに閉館しています。
 そんなわけでして、今日は多少空模様が怪しいのですが、かなり涼しいので出かけようなんて考えております。


うたのすけの日常 映画を観に水戸まで

2011-06-26 05:56:55 | 映画
                          「昔の美人女優を見に行こうよ」

 かみさんにそう声をかけて、八時五十分のバスで水戸駅まで出ます。映画は姥捨て山を土台にした「デンデラ」というタイトルの映画でして、世にも不思議な奇妙奇天烈な、一言でいえばチンプンカンプンな映画でした。そんな言いようでは実もふたもありませんが、まあ最初から往年の美人さんたちの老け役を見るのが目的でしたから、何おか言わんといったところです。いや老け役というより、実年齢と同じ年恰好の役を演じているわけでして、昔の美貌をふと垣間見る一瞬があったりしてさすがといったところでありました。
 浅丘ルリ子・倍賞美津子・草笛光子といった女優さんたちの汚れ役、見事でありまして取柄はそんなところでした。何しろテーマが判然とせず、何を語りたいのか主張したいのか首を傾げました。
 食い減らしのためお山に捨てられた老婆たちが、実際には共同生活をしててデンデラと称す山間で余生を生き抜いていたのです。彼女たちは自分たちを捨てた村に復讐せんと、武闘訓練に励みます。その様子が戦時中の女性たちの竹槍訓練に似て、噴飯ものでした。そしていよいよ出陣となりますが雪崩で出鼻を挫かれ、今度はクマに襲われ、村は壊滅状態となります。いつの間にか復讐劇のテーマは宙に浮き、クマとの死闘に終始し、これでもかと血しぶきのシーンがくりかえされます。何が何だか結末には触れませんが、大仕掛けなロケを行った映画としては、観客は消化不良気味になったと思います。

 映画館を出れば丁度昼時、普通ならここでゆっくりお食事といったところなのですが、二日酔いの後遺症が未だ溶けやらずといったところなので、まっすぐ帰ることにしました。かみさんはミックスサンド、小生はカツサンドにアンパンを買いました。

うたのすけの日常 映画「八日目の蝉」を観てきました

2011-05-01 10:57:53 | 映画

             汽車に乗って映画館へ  

 水戸の映画館では上映していませんので、水戸から足を延ばします。常磐線で二つ上って内原駅下車です。汽車を利用しての映画鑑賞なんて初めての経験であります。大きな大きなショッピングセンター?にトウホウシネマズの直営館が数館入っていまして、連休初日ということもあり、チケット売り場は長蛇の列であります。席数百足らずの映画館ですので果たしてチケットが買えるかどうか心配になってきましたが、どうやらそんなこともなくホットします。

 映画のテーマは非常に重くいささか気が滅入ったりしましたが、とにもかくにも評判通りの映画といえます。不倫相手の男性の子供を身ごもり、男の身勝手さから堕胎する羽目となりました。その経緯を男の妻に気付かれ、ひどい罵倒の言葉を浴びます。妻は自分が身ごもっていることを誇示し、男は勝手な論理で女を追い込んでいくのでした。
 女は夫婦の留守を見計らって男の家に侵入、赤子の無邪気に笑うさまに発作的に抱き上げ逃走してしまいます。
 女は子育てに翻弄されながら逃避行を続け、最後には小豆島で、そこも安住の地ではなく、フェリーで逃走直前に逮捕されます。その間、成長した赤子の回想場面が挟まり、いささか理解に苦しむ場面もありましたが、これは小生のみのことかも知れません。なにしろ主要な女優さんが、みな同じような容貌に見えたりして、役がごちゃ混ぜになってしまい、恥ずかしながらといったとこです。
 しかし子役の女の子には脅かされます。とくにフェリー乗り場での、逮捕劇の演技には涙涙で、たまりませんでした。
 震災のテレビで泣き、映画に泣き、涙腺を制御できぬ事態が続いております。

 地震といえば夜中から今朝と、余震が頻繁に起きています。いささか不気味であります。
 


うたのすけの日常 「東京物語」と「二十四の瞳」

2011-04-06 07:52:28 | 映画
     テレビで昔懐かしい映画を観ました

 昨日一昨日と二晩続けて、遅い時間帯に観ました。それでも朝は早くに目覚めてしまいます。完全なる老人の資質をそなえた体に出来上がっているといえます。それより完全に親父の晩年の生活スタイルに酷似してきたと、われながら呆れるほどです。ところで映画ですが、一昨日はお小津安二郎監督の「東京物語」です。
 むかし映画館で、テレビでは二回目でしょうか。毎度ながら緻密な演出には兜を脱ぎます。それより増して「銀幕の恋人」原節子の圧倒的な美貌には、いい年して胸が苦しくなるほどです。
 尾道で末の娘と晩年をおだやかに過ごす夫婦が、東京で暮らす子供たちを訪ねる経緯を、淡々と描きます。その夫婦の年齢に達している小生には、ほろ苦い気分が行き来します。
 主人公に自分をなぞらえてみます。訪ねる子供たちが例え歓迎といった姿勢でないのが、見ていていささか腹立たしい気分にさせられますが、一人娘の家族と暮らす小生としては、訪ねる息子、そして娘がほかにいるということに羨望せざるを得ませんでした。そのこと、例えたらい回しの仕打ちにあっても、そのこと事態に達観している夫婦の会話の端々が、胸を打ちます。それぞれ子供たちに、それぞれの生活があると夫婦は東京を去ります。

 昨日は高峰秀子の「二十四の瞳」です。毎度のことながら泣かされっぱなしでした。あどけない子供たちの演技がたまらないのです。丁度小生の生まれ育った時期と重なり、不景気な時代に多勢の子供を育てた両親の姿が蘇えり、苦労の姿が脳裏一杯に広がっていくのです。
 そしてこの映画、声高に訴えはしませんが、これほどの反戦映画は滅多ありません。出征兵士の見送り、英霊の出迎え、そうしたシーンに当時が偲ばれて、これまた涙でありました。

 昼間被災地の子供たちの姿に泣かされ、そして映画の中の子供たちに泣かされ、たまったものではなかった二日間でした。

うたのすけの日常 後期高齢者の日めくり その193

2011-03-06 07:34:43 | 映画

       アメリカ映画「ツーリスト」を観てきました。

 映画は観出すと中毒になります。内容が良かろうが悪かろうがついつい映画館に足が向いてしまいます。今回の映画、バスと映画の時間も珍しくマッチして、かみさんとすっかり堪能、映画館を出て駅ビルに向う途中も心臓の高鳴りが収まりません。こんな高揚感は久しくなかったことでして、映画を観た!といった幸福感に珍しく酔いました。
 スリルとサスペンス、そしてロケ地の風景の臨場感。水の都ヴエネチアの街並み、入り組んだ水路を縦横に駆け抜ける美男美女の、手に汗握る逃走劇。ハラハラドキドキに終始したわけであります。当代きっての美貌と言われる女優さんの起居振舞の優雅さに脱帽であります。
 
 爺婆してすっかり若返った気分で、さて昼ごはん。今日はお蕎麦に決めていたのですが、どうしたことか駅構内のお蕎麦屋さん、シャッターが降りていて店じまいの貼紙。なんたること、繁盛していたのにと首を傾げざるを得ません。或いは後継者不足が原因しているのかと、推測したりします。これも小生その昔、商売不振と後継者の関係で店じまいした経緯があったりして、今さらながら苦い思い出が瞬時よみがえったりしました。
 そんな思いを断ち切るように足早に駅ビルに向います。かみさんも店じまいの貼紙に、往時に思いを走らせたのか無言で小生に合わして足を速めます。