観測にまつわる問題

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中国で台頭する環境保護派は科学の視点で議論できるか

2023-08-23 20:31:16 | 資源エネルギー・環境
処理水放出に反対する中国 知られざる環境保護派の台頭(日経 2023年8月23日)

中国はIAEAに職員を派遣しており、科学的なことは理解した上で、嘘をついていると思います。恐らくアメリカの安全保障を理由とした対中国政策に対する意趣返しのつもりで日本にあたっているのでは?(日本は特に独自の厳しい対中国政策は現状で採っていないと見られます)

中国が不透明な核政策等、安全保障政策で東アジアの不安定要因になっていることは明らかだと思いますが、きちんとした理由のあることであれば、バイデン政権は話し合う余地があるようです。無論、日本も処理水の海洋放出が安全であることを幾らでも説明すべきですが、政治的意図で不安を煽っているのだとすれば、その政治的意図の方にアプローチせざるを得ません。(例えばトリチウム量の国際比較等)簡単に要約した話なら、幾らでも可能だと思いますが、疑えばキリがなく、疑問の個別の回答は専門的にならざるを得ず、説明を理解するのに素養がいる話だと私は思います。

要は専門家の言が信頼されているか否かですが、中国(やロシア)は普遍的な科学を西側の政治的な意図で歪められており信用できないとしているのでしょう。しかし、科学が政治的な意図で歪められているなら、飛行機は飛びません。自然は政治に忖度しないですからね。中国人は歴史的に皇帝の徳のあるなしが災異の原因と考えてきたようですが、正直ちゃんちゃらおかしな話でしょう。徳治主義にいい側面もあるとは思いますが、科学を無視した徳治主義等、現代では有り得ない話です。日米と中国の徳の比較はさておき、環境問題については科学の視点で話が進められなければなりません。

そしてそれは逐一理解するのは一般国民には難しい話であって、専門家の話し合いが重要ですが、一般国民の理解を問うこと自体、ミスリードの設問だと私は思います。一般国民は専門家が話し合っているかどうか、話し合いに前向きかどうか、真摯な話し合いが進んでいるかどうかを見ていればいいはずです。

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