観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「多重下請」「保険」「相続」「農業」「医者の給与」「解雇規制」「国民年金」を考察する予定。

気候にあった農林業の可能性

2023-05-22 05:49:53 | 農林水産
有機野菜は割高でも売れる? ドイツの大臣、滞在延長して農園を視察(朝日 2023年5月20日)

ドイツは高緯度の大陸国なので、その意味であまり参考にならない気はしますね。

日本の農業は高温多湿で特殊でしょうが、太平洋諸島も高温多湿と思われ、農業をやってもらうのはアリかもしれませんね。日本はトンガの農業に関与しています。まぁ輸出市場として中国とかになりかねないとは思いますが。

ドイツの林業は日本より面積が狭いにも関わらず、2倍の木材生産量を誇るようではあります。まぁ地形が急峻でないというのはあるんでしょう。

地形が急峻にも関わらず、林業が黒字なのはスイスとされます。

世界の森林が減少を続ける中、日本は林業を捨てるべきではないと思いますが大赤字です。

日本の樹種にあった林業を創出しないといけないんでしょうね。日本は照葉樹林帯と落葉広葉樹林帯が主で針葉樹林帯は北の方に偏ります。日本の林業はスギ・ヒノキ(針葉樹)に偏っているのですが、気候に合わないんじゃないかという気はします(だからコスト高?)。今はパルプも広葉樹でいけるとかで、手をかけない林業でパルプを生産するとかどうでしょう?放っておいたら生えてくるものが売れれば、コストをあまりかけずに木材を生産できると思う訳です。手間暇かけても海外産に勝てなければ(今凡そ勝ててないみたいですが)採算割れになってしまいます。

スギやヒノキの大量植林がどうにかなれば、花粉症の問題もどうにかなるでしょうし。放置系林業(?)が軌道に乗れば、森林環境税を廃止(減税)することも考えられるでしょう。スギやヒノキは間伐が必要みたいですしね。大体、スギやヒノキの大量植林以前はどういう木材利用だったんでしょうね?法隆寺はヒノキと言い、スギ・ヒノキも悪くないと思いますが、適した気候があるような気もします。スギは雪に強く、秋田県が適地とか、宮城に天然林があるとか。杉は天然では中々生えてこないと言い、苗から育林しているようですが、そのコストが競争力の低下に繋がっているのではないでしょうか。屋久杉は有名ですが、標高500m以上の自生で、標高が100m上がるごとに気温が約0.6~0.7℃下がるようです。ヒノキは雪に強く、太平洋岸に自生とか。いずれにせよ、人工林のほとんどが針葉樹林で、天然林のほとんどが広葉樹林というところに日本の林業復活の鍵が潜んでいるような気がしてなりません。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
スギの大量伐採 (管理人)
2023-05-29 01:30:05
花粉発生量30年後に半減、スギ2割伐採 農水省の対策案(日経 2023年5月27日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA273450X20C23A5000000/

>花粉の少ないスギの苗木やスギ以外の木への植え替えも進める・・・スギ(針葉樹)は在来種ではありますが、日本は照葉樹林帯・広葉樹林帯の地域が多く、無理せず気候にあった林業・山林管理を目指してほしいですね。

花粉症(国民病)の削減も重要な政策目標に成り得るでしょうし。

樹齢50年以上のスギを中心に伐採するそうで、木材をどう利用するかも考えるべきですが、採算のあわない日本の林業であっても、財源はあります(森林環境税)。

日本の山を前向きに変えていく政策、いいんじゃないでしょうか?
返信する
汚職体質では歳出改革で財源を捻出することは無理でしょう (管理人)
2023-05-30 19:47:22
花粉発生量30年後に半減、スギ2割伐採 政府が対策(日経 2023年5月30日)

残念ながら杉以外の木への植え替えの文言は消えたようです。少花粉杉に植え替えたところで、日本の林業が採算がとれないことに変わりはないんで。採算がとれる林業へ向け体質改善する気はないようです(杉林自体、照葉樹林帯・落葉広葉樹林帯の日本の気候にあわないと見られます)。

舌下免疫療法の治療薬の供給量を4倍に増やすのも疑問です。花粉が減れば治療薬も減ると考えるのが自然であって、需要があれば治療薬の供給量は自然に増えます。ゾコーバを国が買い上げたのと同様の汚職ですね。こんな汚職体質の製薬業界が世界で活躍することはありますまい。金を投入するだけ無駄です。製薬業界を支援するなら、研究開発を支援して、薬は自分で売ってもらえばいいと思うのですが、需要を無視した社会主義的(堕落した)「支援」で対象が成長することはないでしょうね。身内にばら撒いているだけ。
返信する
スギを使った住宅の促進? (管理人)
2023-05-31 05:51:11
花粉スギ林を10年後に2割減、30年後に半減…政府が骨太方針に対策(読売 2023/05/30)
>スギ材の住宅での活用を促し、スギ材製品の需要を10年後に約4割拡大させる。・・・花粉症対策でスギ材の需要拡大とは相当ですが、林業をどうにかするのは分かります。木造住宅を増やして火災が増加しないのかも気になりますが。杉に拘らないでいいような気がします。
返信する

コメントを投稿