日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

後期高齢者医療制度

2008-06-10 | Weblog
昨夜のTVタックル。

2年前から始まることがわかっていた制度。でも、はじまって、保険料を徴収されないと気がつかない。なかなか国民に情報を広く伝えるのは難しいことだと思います。

普通に新聞読んでれば、何度も何度も、さらに何度も出ています。私はFPという職業柄当たり前のように知っていますが、普通の人はこの手の記事は読まないんでしょうか。

番組では共産党の小池議員の「この制度は75歳以上を分けたことに問題がある」が本質だと思います。日本の社会保険制度は年金もそうですが、つぎはぎだらけで、できたものをみると、筋が通っていません。

解決策はビデオ出演の片山前知事の「保険というのは、健康な人も、そうでない人も、老若男女、職業問わずいろいろな人がごっちゃに入っていることが大切」だと思います。

今回、75歳以上の人は個人個人で保険に加入する、つまりこどもの会社の扶養に入る(保険料タダ)ことはできなくなります(経過措置はありますが)。

でも、逆に、こどもと住んでいる高齢者は扶養に入れて、老夫婦や単身者はこれまでも保険料を払っているわけです。これって平等でしょうか?

また、会社員や自営業など職業によっても、医療、年金制度は大きく違います。なぜ分ける必要があるんでしょうか?

やはり片山前知事のいうように、国民をごっちゃにしたひとつの制度がいいでしょう。

番組ではこうならない理由もやっていました。

健康保険を運営する団体ごとに役人の天下りがあって、これを1つにしたら、それが激減してしまう。だから、これをやろうとすると、猛反発が出てくる。

日本は何をするにも、この問題が出てきます。やはり本質的には公務員改革が先でしょう。

日本の官僚は同期トップが事務次官になると、ほかは辞める(天下る)しくみになっています。つまり定年まで勤めることができない。これでは気の毒です。

また、長くなってしまいました。ここまでにします。

PS.
番組でたけしが「理想は75歳以上は医療費タダだな」と言っていました。私もいいと思いますが、元気な高齢者?が毎日病院通っちゃうからなあ。難しいですね。