夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

入居記念「夕食の集い」

2010-04-09 06:32:44 | ケアホーム「SEEDS」
 4月8日(木)18:00~ケアホーム「SEEDS]にて、入居して初めての「夕食の集い」を催した。保護者・入居者・スタッフを合わせて18名での集いである。入居者の希望できょうのメインディナーはナポリタンパスタ、白玉入りのフルーツポンチ。そして法人からは巻き寿司が差し入れられ、保護者からはおはぎと鶏唐揚げ、野菜サラダ。スタッフのMさんの特技「大阪風たこ焼き」が後から登場して、差し入れのケーキやジュースで満腹状態でした。
 でもなんといってもケアホーム生活が徐々に慣れて、入居した皆さんの表情も明るく楽しそうなのがありがたいことです。
 しかし送り出した側の家族はといえば、N君のお母さんと我が家の前日の心境がなんとも余りにも似通っていたのには驚きでした。日ごろは疎ましくさえ思うことのある子どもたちの喧騒感が、逆にテレビを見ていても空しく感じられ、突然のように遅い来る寂寥感がそこにはあったのです。N君のお母さんは居ても立ってもいられずに、結局夜中に息子の部屋の様子を見に歩いて来たそうです。我々夫婦も「寂しいね」という会話をしていたのです。
 写真はあうんの名物にもなっている「たこ焼き」です。ベテランから初挑戦のスタッフHさんに、たこ焼きテクニックの指導を受けている場面です。おなかがいっぱいだと思いつつも、結局またたこ焼きをぱくついた皆さんでした。
 

2010-04-05 06:26:14 | つれづれなるままに
 旅をするのは、久しぶりである。12日の夜から17日の朝までの車中2泊、ホテル3泊の少し慌しそうな旅程である。
 当初は四国をゆっくりと思っていたのだが、横浜市にいる家内の叔父が脳卒中を患っているのが頭から離れず、急遽その見舞いを旅の頭に持って来ていた。
 東京も京都も桜の花が満開らしい。津軽は今ようやく福寿草が可憐に咲き、水仙の芽が出始めている。
 四国については、まったくこの人生の中で足を踏み入れたことがなかったエリアである。時まさに「竜馬」ブームで、四国や長崎、京都は観光客でにぎわっていることだろう。私は四国についての知識がまったくなくて、どの程度の時間がかかるエリアなのかすら思い浮かばなかった。いざガイドブックを手にして、はたと困った。余りにも2泊泊程度ではぼやけてしまいそうなスケールであった。14日の午後に高知空港に足を踏み入れて、レンタカーで高松に行き、その後に15日に松山市へと考えていた。しかし、これでは正岡子規や夏目漱石ゆかりの松山市すらわずかな滞在となってしまうのだった。道後温泉にはせめて入って見たいと今は思うばかりである。
 松山では友人のTさんやZさんいも会いたいと思って、一応連絡だけ入れておいた。帰路は横浜の画家すずきさんと、羽田空港で落ち合うことにしている。
 この旅は家内の引退記念の旅でもあるのだから、あまり欲張っても味がないかもしれない。こころを自由に、成り行き任せでの旅にしたいものである。
 

娘達の帰宅

2010-04-04 07:18:08 | つれづれなるままに
 昨日土曜日に、わが娘たちがケアホーム生活二日で帰宅した。土日は帰宅することになっているのである。
 娘たちには日々欠かせない楽しみがある。それは音楽であり、長女には絵本であり、次女には入浴である。生活する場所というものが二つあると、その二つの空間に二つそろえておかなければならないものが生じる。ケアホームにはピアノ、ギター、絵本、そして入浴用のリフトである。昨日は自宅からケアホームにとりあえず持参したために、自宅になくなったキーボードなどの買い物に出かけた。
 長女はケアホームで夜昼の逆転現象が起き始めているらしく、あうんへPM5時に迎えにいくとすでに毛布にくるまって熟睡している。昨夜はPM8時に入浴後AM2時まで眠って、その後排泄をしてずっと明け方まで起き続けたらしい。昨夜の夜勤者は新任の看護経験者と主任者であったが、結局新任者は気になって朝までうつらうつらしていた様子である。
 親ですら娘達の30数年間連れ添って暮らしながら、未だに日々の娘達の暮らしに立ち往生することがあるのだ。ケアホームでの一日や二日の暮らしで、スタッフが娘達の夜のケアが十分できるなどと思ってはいない。
 娘達の個別の特徴を理解し、その違いを十分区別した支援の積み重ねの誤差の少なさが、娘達の快適な暮らしにつながっていくのだろうと思う。
 昨夜長女はPM9時30分に就寝し、結局また午前2時に目覚めた。ベッドから布団になった娘は、私の布団を引いて眠れないよーと訴えていた。家内と苦笑しながら、彼女のお気に入りの絵本ディックブルーナーの「きいろいことり」を読んで聞かせた。大喜びの娘は、読んでいる間だけは静かに、身体をゆすって聴いていた。家内が一緒に布団に入って、足をあっためながらまた眠りに落ちて行った。
 そういうケアがないケアホームでの空間では、長女はベッドから届く左手の障子戸を開けて、隣宅の窓の明りを見て楽しんでいるのだという。長女は幼いころから暗闇で見える明りを楽しむ習癖があった。
 娘達と暮らす日々は時間にはゆとりがなくなっても、一人の人間が生きていくための役割が家族のこころの空白を満たしていることに改めて気づかされる。それを難儀といっていたのかもしれないが、実はそれがあることこそが幸せの時間でもあったのである。消えてしまって初めて気づくことが、まさにここにもあったと確認する日々である。
 

普段着温泉にて

2010-04-03 07:24:38 | つれづれなるままに
 私の住んでいる町には平場では4箇所もの温泉が点在しており、東京などで言えば銭湯状態の入浴料金(350円)の安さと気安さである。これでは自宅の風呂を沸かすよりもはるかに経済的であり、快適でもある。それぞれの温泉ごとに効能も違うし、雰囲気も違っていいなと思う。昨夕はカミサンと五代温泉という町会の名前のついたところに出かけた。
 この温泉はぼくのお気に入りの温泉で、周辺は水田であり、駐車場からは岩木山がよく見える。自宅から車で5分の距離である。温泉の建物は古めかしいが、入浴料を徴収するおばさんがいて、とってもにこやかで気分がいい。最近の大きな温泉には税金の関係なのか券売機があってなんだか仰々しく思う。
 そういう意味でこの温泉は、近所づきあいのできる顔なじみが多い。
 会話はほとんど上級津軽弁で、なんとも地方色豊かな温泉である。温泉の浴槽はいくつかあって、温泉は透明で熱いし少し塩辛い。二度も入れば私などはすっかりのぼせてしまう直前状態で、上がってからも汗が滴り落ちそうなくらい熱の湯でもある。
 上がった後の林檎農家のおじさんたちが、昨日はにぎやかに税金談義に花を咲かせていた。
 これからの消費税の値上げ話と、自分たちのもらう年金への影響の話である。
 せっかく年金を何十年もかけても、どんどん支給年齢が遅くなって結局いくらももらわない内に死んでしまう。こういう状態では若者の年金離れがあったって、だれも文句が言えないと憤りが伝わってくる。年金額が少しくらい上がっても、消費税やら健康保険税、消費税などの値上がりで、生活は苦しくなるばかりというのだ。なんとも深刻で冗談話には聞こえなかったのは、わたしばかりだろうか。農家の人々の生の声の中に、借金に苦しむ人々の姿が見えてきたのである。

昨日から入居開始

2010-04-02 06:49:32 | ケアホーム「SEEDS」
 4月1日(木)雨
 この日はそれぞれの事業所で、辞令交付式から始まりました。私と理事長はその後、
ケアホームのあるエリアを管轄する駐在さんと消防署に挨拶回りです。
 夕方仕事を終えてから、カミサンと二人で娘達の衣類を持ってケアホームに向かいました。
 これまで準備してきた共同生活介護(ケアホーム)「SEEDS」がいよいよ夕方から入居を開始しました。先月一週間全員が体験入居した経験からか、みなさんすんなりとというのか自然にというのか暮らしが始まっています。
 スタッフは新任者と経験者がコンビとなって、夜勤を開始しています。このほか世話人さんの遅番とヘルパーさんが加わって、入居者5名を加えると8名の夕食が開始しました。昔の家族ってこんな感じだったのかな、そう感じる程度でした。
 入居予定の女性が入院中のために、今は一部屋が空いています。近所に住むTさんのお母さんも様子を見にやって来ています。
 土日は皆さん帰宅することができるので、それぞれ安心感が違うようです。

 PM8時に別れを告げて、近くにある温泉に入りました。今までにはなかった時間です。ゆっくりと自分だけの時間を持ち、浴槽に浸かるのは本当に快適です。青森県は温泉がいっぱいあるので、毎日あちこちの温泉めぐりをして楽しめそうです。本当に入浴料も350円では入れるし、サウナ、露天風呂、熱いのからぬるいお湯まで選べる贅沢があります。
 入浴後おなじみの焼き鳥屋さんに行き、カミサンと二人で焼き鳥とラーメンを食べました。もちろんぼくは生ビールと熱燗です。気持ちよく帰宅して、そのまま眠れる極楽生活がこれから始まるのです。
 というのは少し強がりで、やっぱり娘たちがいないと部屋が広く感じられるし、物音がしない静けさに、寂しさも漂っています。
 これからまだまだ見えない生活がここにはあるようです。