休日の土曜日。日差しは春なのだが、肌寒さと風の強さは残る。弘前城公園の桜祭りはオープンしたが、肝心の桜が外堀で蕾が紅く膨らむ程度で開花に至らない。
午後2時30分に木村秋則さんという「奇跡のりんご」で有名になった「時の人」とお会いすることになった。「ひろさき親子内観研究所」主催者の竹中哲子先生の依頼で、この日の面会がかなった。
木村さんは「奇跡のリンゴ」「リンゴが教えてくれたこと」などの著書のほか、絵本
「りんごのおじさん」 (おはなしのほん)
著 者 竹下 文子
イラスト 鈴木 まもる
出 版 社 ハッピーオウル社
まで出版され、
「無農薬リンゴ」を核に「農業全体の健全化」で一躍日本中の農業を環境保護の頂点にまで変えようという主張は、国民の関心を高く受け続けている。
竹中先生は、昨年弘前市で「第21回内観療法ワークショップ in 津軽 弘前市」を200名規模で開催し、来年は弘前の「めぐみの会15周年記念事業」の一環として、木村秋則さんと武術研究家の甲野善紀さん、臨床心理士の真栄城輝明さんの対談を企画したいのだという。 というのも甲野さんは一時期農業を学ぶために農業大学に入学するのだが、農薬をこんなにも必要とする農業に嫌気が差して中退したという。昨年の弘前大会で、津軽にもこういう木村さんのような立派な農家がいるんだという紹介をしておられた。その時真栄城先生も居られて、竹中先生が間に入っての今回の依頼となった。
木村さんに会うために訪問した先は弘前市内の警察署通りの「みんぱい」という中華料理店の隣手前に事務所があった。オフィスの名前は「木村興農社」と命名されていた。
若い事務方の男性が3人いて、木村さんが多忙なスケジュールを彼らが調整したりしている様子だった。彼らに内観の紹介や竹中さんの活動などを説明していると、木村さんがやって来た。相変わらず残しの低さと愛嬌のある笑顔がトレードマークである。
木村さんは全国から講演依頼がひきりなくあって、北海道から沖縄、韓国まで請われればどこへでも行くというスタンスをお持ちの様子だった。しかしその中には様々な団体の思惑もあり、そういう意味では仕分けをする秘書のような存在も必要なのかもしれない。
木村さんがその場で語り始めたことは、食糧の及ぼす地球全体の危機の問題だった。
竹中さんが持参した書籍で「ミツバチがいなくなったことでこうむる農業危機」の本を出したことから始まった。
国民があちこちで人殺し、子殺し、虐待、いじめなど多いのは、食生活の問題があるからだという。農薬の問題、そして家畜の飼料の問題は地球環境を破壊し、さらには動植物の生態系にまで影響を及ぼし始めている。
韓国で養豚場視察をしたら、豚10万頭の農場で、尻尾がすべてなかった。なぜかといえば豚がストレスで、他の豚の尻尾を食いちぎるのだという。そのために農場では小さい時期に、豚の尻尾を切ってしまうのだという。牛肉の問題でも木村さんは、「最近の牛肉を鉄板で焼くと、糖尿病のにおいがする」という。それは飼料の問題で、手間隙を掛けずに直ぐに合成飼料を与えて終わりという農家の姿勢の問題でもある。野菜や草などを与えていれば、決してそういうことは起こりえない」と語っていた。
今や木村さんは社会環境全体の、悪い価値観を正すために全国を駆け回っているように感じられた。
来年7月末に木村さんのお話が聞ける、そういう楽しみがこの日にまた生まれ事務所を後にした。
木村秋則氏のオフィシャルホームページのアドレスは下記のとおり
<http://shizensaibai.jp/blog/kimura/>木村秋則で検索しても直ぐに見ることができます。
午後2時30分に木村秋則さんという「奇跡のりんご」で有名になった「時の人」とお会いすることになった。「ひろさき親子内観研究所」主催者の竹中哲子先生の依頼で、この日の面会がかなった。
木村さんは「奇跡のリンゴ」「リンゴが教えてくれたこと」などの著書のほか、絵本
「りんごのおじさん」 (おはなしのほん)
著 者 竹下 文子
イラスト 鈴木 まもる
出 版 社 ハッピーオウル社
まで出版され、
「無農薬リンゴ」を核に「農業全体の健全化」で一躍日本中の農業を環境保護の頂点にまで変えようという主張は、国民の関心を高く受け続けている。
竹中先生は、昨年弘前市で「第21回内観療法ワークショップ in 津軽 弘前市」を200名規模で開催し、来年は弘前の「めぐみの会15周年記念事業」の一環として、木村秋則さんと武術研究家の甲野善紀さん、臨床心理士の真栄城輝明さんの対談を企画したいのだという。 というのも甲野さんは一時期農業を学ぶために農業大学に入学するのだが、農薬をこんなにも必要とする農業に嫌気が差して中退したという。昨年の弘前大会で、津軽にもこういう木村さんのような立派な農家がいるんだという紹介をしておられた。その時真栄城先生も居られて、竹中先生が間に入っての今回の依頼となった。
木村さんに会うために訪問した先は弘前市内の警察署通りの「みんぱい」という中華料理店の隣手前に事務所があった。オフィスの名前は「木村興農社」と命名されていた。
若い事務方の男性が3人いて、木村さんが多忙なスケジュールを彼らが調整したりしている様子だった。彼らに内観の紹介や竹中さんの活動などを説明していると、木村さんがやって来た。相変わらず残しの低さと愛嬌のある笑顔がトレードマークである。
木村さんは全国から講演依頼がひきりなくあって、北海道から沖縄、韓国まで請われればどこへでも行くというスタンスをお持ちの様子だった。しかしその中には様々な団体の思惑もあり、そういう意味では仕分けをする秘書のような存在も必要なのかもしれない。
木村さんがその場で語り始めたことは、食糧の及ぼす地球全体の危機の問題だった。
竹中さんが持参した書籍で「ミツバチがいなくなったことでこうむる農業危機」の本を出したことから始まった。
国民があちこちで人殺し、子殺し、虐待、いじめなど多いのは、食生活の問題があるからだという。農薬の問題、そして家畜の飼料の問題は地球環境を破壊し、さらには動植物の生態系にまで影響を及ぼし始めている。
韓国で養豚場視察をしたら、豚10万頭の農場で、尻尾がすべてなかった。なぜかといえば豚がストレスで、他の豚の尻尾を食いちぎるのだという。そのために農場では小さい時期に、豚の尻尾を切ってしまうのだという。牛肉の問題でも木村さんは、「最近の牛肉を鉄板で焼くと、糖尿病のにおいがする」という。それは飼料の問題で、手間隙を掛けずに直ぐに合成飼料を与えて終わりという農家の姿勢の問題でもある。野菜や草などを与えていれば、決してそういうことは起こりえない」と語っていた。
今や木村さんは社会環境全体の、悪い価値観を正すために全国を駆け回っているように感じられた。
来年7月末に木村さんのお話が聞ける、そういう楽しみがこの日にまた生まれ事務所を後にした。
木村秋則氏のオフィシャルホームページのアドレスは下記のとおり
<http://shizensaibai.jp/blog/kimura/>木村秋則で検索しても直ぐに見ることができます。