夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

普段着温泉にて

2010-04-03 07:24:38 | つれづれなるままに
 私の住んでいる町には平場では4箇所もの温泉が点在しており、東京などで言えば銭湯状態の入浴料金(350円)の安さと気安さである。これでは自宅の風呂を沸かすよりもはるかに経済的であり、快適でもある。それぞれの温泉ごとに効能も違うし、雰囲気も違っていいなと思う。昨夕はカミサンと五代温泉という町会の名前のついたところに出かけた。
 この温泉はぼくのお気に入りの温泉で、周辺は水田であり、駐車場からは岩木山がよく見える。自宅から車で5分の距離である。温泉の建物は古めかしいが、入浴料を徴収するおばさんがいて、とってもにこやかで気分がいい。最近の大きな温泉には税金の関係なのか券売機があってなんだか仰々しく思う。
 そういう意味でこの温泉は、近所づきあいのできる顔なじみが多い。
 会話はほとんど上級津軽弁で、なんとも地方色豊かな温泉である。温泉の浴槽はいくつかあって、温泉は透明で熱いし少し塩辛い。二度も入れば私などはすっかりのぼせてしまう直前状態で、上がってからも汗が滴り落ちそうなくらい熱の湯でもある。
 上がった後の林檎農家のおじさんたちが、昨日はにぎやかに税金談義に花を咲かせていた。
 これからの消費税の値上げ話と、自分たちのもらう年金への影響の話である。
 せっかく年金を何十年もかけても、どんどん支給年齢が遅くなって結局いくらももらわない内に死んでしまう。こういう状態では若者の年金離れがあったって、だれも文句が言えないと憤りが伝わってくる。年金額が少しくらい上がっても、消費税やら健康保険税、消費税などの値上がりで、生活は苦しくなるばかりというのだ。なんとも深刻で冗談話には聞こえなかったのは、わたしばかりだろうか。農家の人々の生の声の中に、借金に苦しむ人々の姿が見えてきたのである。