夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

老人世界が具体化しはじめている

2013-03-28 06:31:42 | 創作(etude)
 昨日保険屋が来た。この保険屋は従来の保険屋と違って、お客の苦手な部分をかなり補ってくれる。そればかりか、優位な方向を知らせてくれる。

 若いということは明日のことなんか考えなくても、朝は眠いものだという程度かもしれないが、年をとると朝は目覚めないかもしれないものだという定義に変わって行く。
 この保険屋に任せたのは、何がこの先困るのかということと、今の保険で何は不要(無駄)になっているかということを示すことだ。
 建物の火災保険や、生命保険で毎年ダブって余計な金を取られているものが結構ある。今まで生命保険はもしも病気入院したらとか、死んだ時いくら貰えるのかということの額で安心していた。しかし現実の生活を見た時に、癌になったらその入院費用を支払えるかとか、この青森県にはその癌の入院先があるのかなどという情報は、今までの保険屋は話すべき情報を持たなかった。そういう意味では、一社だけの保険ではなく、この病気はこの保険会社が得意、車はこの保険のほうが優位などと振り分けて組合わせてくれるのだ。無駄を減らし、必要な物を組み合わせてくれる、いわゆるマネジメントをしてくれる結構有り難い保険屋である。効率よく安く抑えるという意味では、一応満足している。

 そんな中、家内の車の任意保険の満期となって更新する際に、私が車の名義人になっているので説明を受けた。昨年よりも同じ条件で保険料金が2,000円ほど高くなっている。その説明は、「60歳を過ぎると事故の可能性が高くなります」と言われた。説明を聞きながら、車もそろそろ一大にしなければ無駄かもとか、歩いたほうが健康にも財布にもいいなあなどと考えている自分である。

 今朝の朝刊には「この四月から男性の厚生年金支給開始年齢が1歳繰延べとなって、61歳からになるという。2025年(後12年後)には厚生年金の支給開始年齢は65歳からと書かれていた。

 我が法人は定年は65歳に更新しているので、退職と年金支給の空白期間は起きない。しかし益々若い人たちが働きたくても、希望する職場の空きがないという状況だけは見えてくる。
 
 4月から電気料金、保険料率(自賠責保険)や事故を起こすと保険料が2倍に増加するなどがあり、小麦粉や家庭用の食用油も次々に値上げ対象となっている。差し引かれるものが増え、支給されるべきものが減ってくるということはなんとも辛い。そのうち消費税も10%を超えるかもしれない。
 医療費もこれから値上げや、切り捨てが考えられる。
 不安な老後世界しか見えてこない。日本を捨てて東南アジアに棲む人たちのことが、まんざら遠い世界のことでもなく見えてくる。
 寂しい老後だ。