夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

始まりと終焉への道

2013-03-22 07:03:30 | 私と福祉とであいの旅
 お彼岸だというのに、雪が真横に吹き飛んでいく。寒い!真冬日でもある。雪は朝起きると玄関先に10センチ近く積もっており、靴を履くのをやめた。今日は長靴・・・。

 人のこころはなんて変わりやすいものだろうと思う。ほんの僅かな天候の違いで、憂鬱になったり、希望を持ったり・・。毎朝の通勤で、目の前の交差点の信号に赤で止められたりすることが続くだけで、今日はついてないなんて思っている自分でもある。

 そんな一日の始まり。きょうは新任職員への、私からのお話をする日だった。「法人の沿革と理念」
 思えば今年の1月で、すでに19年が経つことになる。
 たくさんの出会いがあり、そしてその方々のその時々の親切を頂いて現在があること。その出会いは私達にとってかけがえのない財産にもなるということがどの程度、初めての職員に伝わっただろうか。単に運の良い人としか映らないとしたら、それは私の話し方が悪いせいだろう。
 福祉は建物ではないこと、人と人が創り上げるものだということを、熱く語ったつもりなのだが・・・。

 午後運営会議前に、7年ほど前学生だった仲良し二人組が訪ねて来た。本当は3人の仲良し組なのだが、きょうは一人欠けている。
 彼女たちは7年ほど前は学生で、一緒に福祉劇を演じた仲間なのだ。市民への福祉的思想を啓発する運動として、演劇を通して理解してもらうこと。それが、福祉の中身を感じ取ってもらえる一つの手法だと考えていた時代。
 私達の職場の職員、H学院大学の学生、そして市民、15名ほどの出演者が集まって1時間ものの演劇を5年間継続して、4つの障害問題の台本を書いた。一度標準語で書いた後、津軽弁に直してもらうのは、なかなか大変な苦労でもあった。

 二人のうち、Tさんは幼馴染と結婚するのだという。それも北海道の彼の勤務地について行くらしい。夏は暑く冬厳寒の地である。
 KさんもI県の発達障害の人達が多いという、施設職員である。美しい女性に変身していた。
 今まで障がい者施設の職員として頑張ってきた彼女たちは、もう27歳になるのかという感じ。
 私は次の若い樹のために、光が届くように譲らなければならない身なのだとあらためて思ったりしている。

 若き明日の力を生み出すために、この二人を象徴として幸せな人生であれと祈っている。