夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

ハンサムウーマン~「イ ヨンジュン先生」

2010-08-26 06:47:46 | 私と福祉とであいの旅
 昨夜は「リエゾン」で18:30から「ハンサムウーマン」の会合でした。ハンサムウーマンはわが法人の初代一戸理事長が代表となって1994年に結成されたグループです。女性の社会進出の機会確保と男女機会均等の実現などが目標だったと思います。そして弘前地区で活躍する女性たちの、発言し交流する機会を確保してきました。女性が始めた会とはいえ、男性である私も入っていられる会です。毎回スピーチ講師を招き(男女どちらも)、約1時間のお話を聞きながら食事をします。そして一人ひとりの2,3分の近況などを交えたスピーチを約30名が行って21:00くらいに閉会します。
 昨夜は弘前大学人文学部付属雇用政策研究センターの 李 永俊(イ ヨンジュン)先生をお招きして楽しいひと時を過ごしました。30人ほどが入るとびっしりのこのレストランは立すいの余地もないほどの人でいっぱいになりました。今回はまたいつになく男性(10名ほど)の参加が多かったようです。これはイ先生のお話しの内容にもあるのかなと思いました。
 先生は約20年前に韓国から来日し、7年ほど前弘前大学での教鞭をとることになったそうです。日本語はほとんど支障なく話される先生のお話はわかりやすく、そして刺激的でした。日本の経済と青森県の雇用、あるいは青森的な文化や自然、生活を通じた幸福感などを話されました。年収で推し量る幸福感ではなく、前述の家族としての幸福共同体の確立に何が必要なのかを話されたような気がします。
 日本の財政基盤は今危機的状況に陥っていることや、これから先の私たちの進むべき道を考えるときに、青森県の特徴を生かした経済的な発展をどのように進めていくのかを、改めて考えさせられました。
 そのキーワードは「エコニューディール政策」「家族内ワークシェアリング」による、家族の経済活動の分担生活とでも言うのでしょうか。全国でも最下位からのマイナスイメージの強い青森県が、その視点を逆転しての豊かさの指標をどこに置くのか。
 自殺率の高い東北、青森は、家族のために懸命に働く男の悩める姿がそこに見えてきます。家族みんなでできることを分担し、無理なく楽しく暮らすことが、青森県的な幸福感につながるといったお話だったようです。
 同席された同じ大学の先生の紹介された家庭でのイ先生の姿は、育児や家事をもこなし、家庭教師も含めて父親として子どもに対する強い愛情にも感じられました。このことでも、先生のお話が自らの生活を基盤に話されているのがよくわかりました。
 11月には私も弘前大学の、イ先生のセットする会での講話が予定されています。