夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

「空に小鳥がいなくなった日」谷川 俊太郎

2007-08-23 23:06:26 | 私の本棚
   朝

 また朝が来てぼくは生きていた
 夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
 柿の木の裸の枝が風にゆれ
 首輪のない犬が日だまりに寝そべっているのを

 百年前ぼくはここにいなかった
 百年後ぼくはここにいないだろう
 あたりまえな所のようでいて
 地上はきっと思いがけない場所なんだ

 いつだったか子宮の中で
 ぼくは小さな小さな卵だった
 それから小さな小さな魚になって 
 それから小さな小さな鳥になって

 それからやっとぼくは人間になった
 十ヶ月を何千億年もかかって生きて
 そんなこともぼくら復習しなきゃ
 今まで予習ばかりしすぎたから
 
 今朝一滴の水のすきとおった冷たさが
 ぼくに人間とは何かを教える
 魚達と鳥たちとそして
 ぼくを殺すかもしれぬけものとすら
 その水をわかちあいたい
 

山田スイッチさん

2007-08-23 22:55:01 | つれづれなるままに
 昨日は二ヶ月に一度の「ハンサムウーマン」という会合に出かけた。ゲストは山田スイッチさんという女性。2歳になる男の子を育てているお母さんでした。でも本人に言わせれば育ててもらっているという言い方で、お子様を「師匠」と呼んでいました。現在はコラムニストという仕事をしているとか。
 私はこの方をしばらく前に、しらとり農場関係者から噂話として聞いていたのです。それは六ヶ所村で行なわれた「アースディ」という全国集会があり、そこでなんと秋刀魚を焼いてタロット占いをしていたというのです。そしてしらとり農場に日曜日親子でやって来るというお話しでしたが、残念ながら用事ができて行けませんでした。そしたら、今回のゲストとして目の前にその方が現れたのです。どんな方なのだろうという興味本位で出席しましたが、感性としてそのお話は共感することだらけでした。彼女は人生をどのように生きてやろうという夢・ロマンがありました。そしてご主人と一緒にブラジルまで行き、秋刀魚を炭火で焼いて売って歩いたというのですからすごい方です!
 4人面白い人が集まれば、面白いお話が書けるという。そしてその面白い人とは、彼女にはおじいさんとおばあさん、ご主人、お子様ということでした。
 1時間のお話はここに書ききれないくらいに面白く、料理を食べるよりも腹を抱えて笑い続けていました。才能だなと思いました。既に6冊くらいの本を出しているとか。ホームページ・ブログもありますので皆様も一度ご覧になってください。漫画もわかりやすく笑えます。