晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

一昨日の夜空で

2020年06月26日 23時46分38秒 | 天文ネタ

一昨日(23日)は昼過ぎから良い天気となり、未だ田植え疲れが残っているが、南天低空の雲が無ければ星見をしようと思っていたところ、暗くなっても雲が湧き出ることも無く、久し振りの星見をすることとした。

夜になっても気温は高く、仕事用の軽い防寒つなぎを着て20時50分よりドームでの星見を開始する。器材はセットしたままのμ‐180C+EM-200での組み合わせに自動導入の為のパソコンを繋ぎ、南天の重星狙いで始める。

先ずはケンタウルス座4番星HN51(主星4.7ー伴星8.5 離隔15″)を導入。手動での導入では可成り厳しいが自動なので楽ちんである。(高度6度弱と云った条件だが、ファインダーでは捉えている)中々手頃な光度差の重星で100倍程度が丁度良い感じに観得る。続いて直ぐそばの3番星HⅢ101(主4.5-伴6.0 離隔8″)を入れるが、これは中々素晴らしいペアで離隔、光度差共にバランスが良い。このケンタウルス座の重星は、北海道に住む者として殆ど諦めに近い対象と思っていたが、南天を望むには其れなりに恵まれた場所に住んでいることに気付いてから、何時かは見ようと思って延び延びになっていたものである。今回初めて見たのだが、気流の条件も良かった所為か実に綺麗に観ることが出来た。初見なので重星の他番号も併記する。

続いて、おおかみ座に移りξ星(主5.1-伴5.6 離隔10″)を導入する。白色の等光に近い5等級のペアだが、4等級前半ではと思うほど明るく感じる。双子座のカストルを小さくした感じの観え方で、画像で鏡筒を向けているところがこの星である。これ等3星はペンタックスXL21mm使用で約100倍での感想である。

次はさそり座に移り、前回の観望でも観たξ星(同視野にΣ1999も入っている)とν星(さそり座のwwだが綺麗な分離状態であった)を観る。そして、此れならば分離出来るのではとアンタレスに随分と時間を掛けて観るが何としても分離出来ず。ここで、高度を上げて来た木星土星の今季初観をする。ここで驚いたのは、今更だが木星のデカさでこんなに大きく見えるのだなと甚く感心したことであり、土星もやはり大きく感じた。これは惑星を観る口径が私の場合、10㎝以下の小屈折が殆どなのが理由と思う。※同倍率でも情報量が違うので大きく感じるのだろう

翌日の仕事のことも考え、22時55分に終了したのだが、重星も中々好条件下で観れたこともあるが、μ‐180Cの色々な条件下での使用で、アベレージの高い器材だと強く感じたことである。使用時での条件が偶々良いだけでは無いと思うのだが・・・ 以前使っていたμ-210は滅多に能力を発揮出来る機会は無かったので・・・ 口径的にも充分でサイズ的にも手軽、そして何よりも観え味が素晴らしく、正直言って、この鏡筒一辺倒になってしまいそうである。

23日 21時48分 ニコンDf  ニッコール20mm f/4.5 29秒 ISO 1600  

現在、第二観望所の制作を構想中。(とは言っても望遠鏡小屋の屋根を改造するだけだが、南天専用のスタイルにする予定)