晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

農繁期の星見

2020年04月11日 23時38分17秒 | 天文ネタ

ご近所の農家さんは本格的な農繁期に突入しているが、我が家では未だそれ程の繁忙期には至ってはいない。 それでも、気分は気忙しく農繁期前の準備に勤しんでいる毎日である。 そんな仕事の合間に一寸だけの星見をポツポツと・・・。  今月最初はアストロ製5㎝ T3にて二回目の太陽観察をするが、人目を憚ってビニールハウスの陰で行う。(周りの人達は忙しく農作業をしているので・・・)

やっぱりこの望遠鏡には卓上三脚のスタイルが一番似合っているようで、もう少し気の利いたテーブルにでも載せれば良いのだが、そんな立派なものもなく、その辺のコンパネを垂木に打付けた台で済ませたが、此れで十分に用は足りた。 また、周辺の地上風景も見て確認したが、中々良い観え味の望遠鏡で有ることが判った。

タカハシ製のOr12.5mmとアストロ製?HM12.5mmHM6㎜を使用した。因みに太陽は相変わらず真っ白であった。

次はスーパームーンをエイコー9cm反射をカメラ三脚に載せて観望。

この観望時間は20分程したのだが、アイピースはタカハシOr12.5mm一本で通す。

さて、昨夕は素晴らしい透明度の空で気温は身体の芯まで冷え込む寒さ。その中で、18時30分よりタカハシFC-76+EM-1の組み合わせにて仕事が終わって夕食までの時間を星見に充てた。 野良着に防寒つなぎを重ね着して、先ずは金星から始める。

当然、像はグラグラ状態だが時間の経過と共にFC-76らしいシャープな像に変わってゆく。シンチレーションは決して良くはないが、次に観たオリオン座リゲルニコンNAV7mmでの86倍で確りと確認出来る状態。そしてオリオン座ζ星にも向けるが、これは7mmでは厳しくニコンNAV5mmの120倍に換えると厳しい観え方ながら容易に重星と云うのが判る。その他、ふたご座カストルおおぐま座ミザールを観るが、殊のほか綺麗に観えると云ったところであった。その後は再度、金星に向け歯の根がガチガチと鳴るのを感じながら略45分間の星見を終了した。

さて、何故、この組み合わせの画像を連発したのかと云えば、この架台のタカハシEM-1は二十年程前に随分と愛用していた架台で、気にも入っていたものであったが、その後、2軸駆動のEM-10Bを購入する際に資金調達の為に売却したもので、売却後もず~と気に掛けていた機種であった。 

その後、後継のEM-2S等も手に入れたが、使い易さの点では架台本体に電源スイッチの付いたEM-1の方が上と感じた。その他、極軸照明内蔵等や金属パーツで占めている等々。本機の場合、眼視等ではハンドコントローラーは持ち出すことは無く、バッテリーのみで良いので非常に手軽で、オマケにガッシリとしているので、当時はペンタックス105SDHFでのノータッチ撮影等でも実に効率の良い結果を出していた。但し、当時も又現在も思っているのは、デザインが無骨と云うよりもダサっと思っている。 

使い易さではビクセン製AP赤道儀セットがあるが、正直云ってストレスを感じずに使える鏡筒はタカハシFC-60のみで、エイコー9cmFC-76搭載では振動の収束が・・・である。精々軽量な8㎝屈折が限界ではと思っている。 当然クラスも違うがEM-1を使うと気分スッキリでピント調節の際にも一瞬で揺れが収まるので全くストレスを感じない。(AP赤道儀云々よりもセットの三脚が弱い、一方のEM-1との組み合わせの木製三脚FC-M相当は堅牢で木脚故に振動吸収も手伝うので、差はより顕著である)

随分と迷って今回再購入したが、記憶通り期待通りで天文器材購入では此れ迄一度か二度ほどしか経験の無い満足感を得た。このEM-1は二度と手放さないであろう。