晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

やっと初観望だが・・・

2009年01月23日 12時07分12秒 | 天文ネタ

09121two 最近の天候に対し、一寸愚痴めいたことを書いたら、書いたその日(21日)の夕方より空が晴れ上がってきた。 薄雲が全体に有り、条件は余り良くは無いが贅沢は云えない。

久し振りである事と、天候から判断して掲載画像のセットとした。(最近、古機材に対し気持ちの変化を確認する為も有った) このセットは鏡筒が65ミリセミアポF15で架台はD型赤道儀で有るが、純粋のTS式65㎜D型では無く、S型と合体のTS-65D型モドキである。鏡筒及びバンドはS型で架台はD型、三脚及び三脚架台はS型と云う仕様。(モータードライブはHD-4)  ※D型及びS型の各部サイズは微妙に違う為、マッチングさせるには少々の加工が必要。(D型の方が大きめに為っている)

新しくしたダウンジャケットパンツ防寒ベストを着込んで、午後8時半頃より開始。高度の低い所は殆ど星が見えず、透明度は良くない。但し、天頂付近は5等級が辛うじて見えるので先ず先ずか・・・(贅沢と云われるかも)しかし、冴えない空である。βOriを真っ先に入れるが伴星は辛うじてであるが、主星自体はジフラクションリングが幾重にも見え素晴らしいと思った。が・・・直ぐに歪な星像に変わったりし、この夜は此れの繰り返しであった。αCMaにも向けるが、此方は終ぞ綺麗なジフラクションリングは見られなかった。ζOriは透明感こそ欠けるがスッキリとした分離状態、32Eri145CMa等、色の対比を楽しむ重星にも向けるが、透明度及び集光力不足で色彩が乏しく寂しい見え方。(この2星を見て一角獣や蟹座の美重星を見る気が失せ、予定していた双子座の重星巡りも止めた) 後は、トラペジウムと高度を上げてきた獅子座のアルギエバを見てお開きとした。トラペジウムは先ず先ず楽しめる見え方で、今回の観望では一番長く見続けた。アルギエバは色合いが余り好みでは無い為、滅多に見ないのだが、今回も苦手なドギツイ色合いで迎えてくれた(^^;          以上超メジャー級のみの観望で1時間40分程楽しんだ?

正直云って、今回の星見は久し振りであったにも拘らず余り楽しむことが出来なかった。昨年暮より、家族の一人が不治の病に侵され闘病中。此方も病院へ1日おきに往復3時間の道程を見舞いと云うことで精神的に余裕が無い状況がそうさせたのか・・・。だが、 確かにこの影響も相当有るだろうが、それ以上に如何ともし難い集光力不足、そして、此れを補ってくれない空の状態(透明度)で有ったからだと思う。経験からして、空の状態が良い場合は5~6㎝クラスと雖も素晴らしい見え方をしてくれるものだが・・・  だが、たとえそうで有ったとしても、今回でハッキリと機材に対しての気持ち(選別)は固まったようだ。

この夜は冷え込みも少なく氷点下1~2度程度で、防寒にそれ程気を配る必要が無かったのだが、昨年暮に新調した防寒具の威力は絶大で、ハッキリ云って快適を通り越し暑かった。(ぬるま湯に浸かっている気分) これで、空の状態が良ければ最高であったのだが(^^;

使用したアイピースはペンタXL28,21,14.7㍉XW10㍉タカハシLE7.5㍉