晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

専ら双眼鏡で・・・

2008年10月05日 20時58分33秒 | 天文ネタ

此処最近は星の見えない夜は無い程に好天続き。しかし、先月末から稲刈り作業に突入し、空が晴れてはいるものの、籾乾燥機が稼働中の為に排塵が辺り一面に浮遊。以前から私は、この時期望遠鏡を出しての星見は殆どしない。(夜露と共に排塵がビッシリと機材にこびり付く) しかし、星は見たい!となれば超手軽な双眼鏡での星空観望しかない。 

Nikonbinoところが私は双眼鏡での星見は滅多にしないタイプで、偶に導入用にニコン7×35Eを使う位で、星見用として購入した宮内光学10cm双眼鏡(BJ-100)ですら彗星が出現した時に使用する程度と云う有様。 双眼鏡(小型)の台数は結構持っているのだが、用途は専ら鳥見用である。(一方、鳥見に関しては星見と逆で、双眼鏡メインでフィールドスコープは殆ど使用しない)

ところが、先日、置き忘れて行方不明中であったニコン10×42SEがアイピースにカビを生えさせてヒョッコリと有る所(パソコンバック)から出てきた。これには相当にショックを受けた。只、カビの状態は極軽微で若干気になるといった程度。 何れにしても問題の生じた機材を其の侭で使うと云ったことの出来ない性分なので、近々、ニコンサービスに清掃依頼する予定である。しかし、悪いことは続くもので、鳥見用として最も多用しているニコン8×30EⅡを落下させてしまい、これも若干左右の光軸が狂ってしまった。結局、2台纏めて入院予定と云うことになる(^^; これで、稼働中の小型双眼鏡で健在なのはニコン7×35Eだけとなった。(この双眼鏡は、以前に紹介した古い7×35では無く、昨年暮れに中古で購入したもの) 

さて、本題に入るが、問題の少々ある2台を含めて3台の小型双眼鏡での星見感想だが、先ず、どれも素晴らしい星空を見せてくれた。対象はM31M33ペルセウス座周辺はくちょう座からこと座にかけての空域、木星等。3台の特徴から述べると、目の延長とも云える極自然な見え味の7×35E広視野と独特の立体感、コントラストを齎す8×30EⅡ全てに於いてパワーに勝り高品位な像質の10×42SE、どれも甲乙付け難く好みの問題か?。 宮内のBJ-100も出動させたがパワーは有っても手軽さと星像が幾分劣るので早々に撤収させる。(誤解が生じては困るので、これは星像だけの比較で有り、口径、倍率の大きなものは当然不利) 

結論から云って、星見に関しては如何に自然な見え方をするかと云うのが私の重要視するところで、その点から8×30EⅡは素晴らしい見え方だが、不自然さが付き纏い厭きがくる感じ。その点、7×35Eは自然そのものので、物足りなさを感じる程である。しかし、絶対に厭きのこない見え方で、星見用としてのポイントを押さえている。(鳥見用としては倍率の関係で、昨今ではパワー不足の感) さて、この自然な見え方をパワーアップさせたのが10×42SEで、私の所有する双眼鏡の中では間違い無く一番である。10倍と云う倍率パワーは鳥見用でも星見用でも、あと、もう少しを見せてくれる。そして、星像も立派である。 それでは、星見の供は決まりか?となるが、 此処が難しいところで、如何にも双眼鏡を構えると云った大柄な10×42SEよりも掌に包むと云った感覚の7×35Eの方が好みで、星見の供はこれに決定かな? 因みにホールド感は僅差で8×30EⅡの方がシックリとくる。 と、まぁ、こんな詰らないことを独りブツブツ呟きながら、今夜も双眼鏡で彼方ら此方らと・・・(^^;