TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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東和銀行が公的資金350億円を受け入れ

2009-12-10 07:45:42 | 地域産業
 地元金融機関の東和銀行が、9日「改正金融機能強化法」に基づき公的資金350億円の注入を受けることを発表しました。

 公的資金注入に策定した経営強化計画では、2009年10月から2012年3月までの2年半で、本業のもうけを示すコア業務純利益を80%増の101億円、経営の効率性を示す業務粗利益経費率を11.22ポイント改善し60.01%、中小企業者向け貸出残高を6%増(309億円増)の560億円と設定しました。

 目標達成への具体策として、①中核支店を軸とした周辺店舗のグループ化による営業の効率化、②中小企業貸出推進委員会の創設による営業と審査機能の強化、③有価証券の運用見直しによる利回りの大幅な改善などを挙げています。
 このような経営改善策で、15年間に公的資金を返済するとしていましす。

 東和銀行は地元では群馬銀行ともに、地方銀行として地域経済の活性化に貢献してきた銀行です。診断士仲間などの知り合いも多く、私にとっても身近な銀行です。

 東和銀行の経営不振は、前頭取の不明朗な融資なども問題が重なっての結果ですが、働く行員としてはたまったものではないことです。東和銀行の9日の東証1部株価は58円です。なかなか厳しい株価です。しかし、地域経済のためにも、働く行員のためにも、経営不振から立ち直ってもらいたいものです。