TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

地元サンデンの希望退職者管理職が196人が応募

2009-03-28 19:44:18 | 地域産業
 世界的な不況に影響で業績不振に陥ってしまっている地元企業サンデンは、管理職を中心に希望退職者200人をを募っていましたが、196人が応募したことが発表されました。

 この応募した人たちの退職日は4月20日で、通常の退職金に上乗せして「特別加算金」と再就職支援の費用で28億円2千万円ほどを特別損失として2009年3月決算の計上します。

 サンデンはこのほか、50歳以上の管理職以外の人に対しても希望退職を100人募集しています。

 サンデンは1か月前には株価は110円ほどまで下がってしまっていたのですが、希望退職者を募集したりの方策のためか、今は170円ほどまで回復しています。
 しかし、自動車業界が景気のよかった時には株価が400円ほどだったことを考えると急速な株価の低迷です。

 サンデンは、昨年は創業の地に、下の写真のような研究センターを建設したり、サッカー練習場を建設したりの整備を進めてきて、創業者(牛久保海平)の記念館の計画を進めていたようですが、記念館の話は今回の経営不振で立ち消えになってしまったのでしょうか。





 その他気になったこと
1 地元群馬県信用保証協会の中小企業の代位弁済額(2008年度)が前年比16.1%増の220億2,000万円となり、6年ぶりに200億円突破。

2 地元東和銀行が31億7,600万円の第3者割当増資を予定どおり完了。

3 アメリカグーグルが200人の人員削減。経済危機の中で拡大路線の変更を余儀なくされる。
 

野口吉昭の「コンサルタントの習慣術」を読む

2009-03-28 08:17:12 | 今週の一冊
 野口吉昭氏の著書「コンサルタントの習慣術」を読みました。

 この著者の最初に書いた本である「コンサルティング・マインド」を読んで面白かったので、野口氏の本はそれ以後気になっていました。「コンサルティング・マインド」を要約した「経営コンサルタントハンドブック」という本は私はいつもカバンになかに入れて参考にしています。
 最近、出版した「コンサルタントの質問力」は売れているようです。そのためか立て続けにこの本を書いたのではないかと思います。

 今回の「コンサルタントの習慣術」は頭を鍛える「仕組み」をつくれという副題が付いていて、第1章「習慣をマネジメントする」、第2章「考える力を磨く習慣術」、第3章「主体的な行動力が身につく習慣術」、第4章「新たなものを創り出す習慣術」などが書かれています。

 私は第2章の「考える力を磨く習慣術」に書かれている次のことが納得しました。
1 雑誌は定期購読したほうがいい理由
 定期購読していると自分の興味のない、関わりがないテーマでも読むようになる。そして、新たな発見、新たな知識の出会う可能性が高まる。「ゼロベース思考」ということです。要は「広く」「深く」考えることで、ある事象が問題として「見えるか」するという考え方です。そのためは、幅広く情報を見る、読むことが必要だと著者は述べています。

2 私を鍛えてくれた質問「何がやりたいの?」
  著者は、古い友達から、「おまえはいったい何がやりたいの」と聞かれ続け、そのため常に「自分はなにがやりたのか」自問自答する習慣がみについてしまったと書かれています。いわば、「自分はどうありたいか」を考えていくことが必要と書かれています。

 この2つの事項は納得です。私も幅広く情報を集めて考える習慣を身につけたいものです。そして、常に「「何がやりたいの」を自問自答していきたいものです。

 それから、第3章「新たなもを創り出す」習慣術に書かれている次の事項が参考になりました。

1 自分の生活に「15%(1日1時間)ルール」を課す」
  アメリカの企業3M(スリーエム)は「15%ルール」というオリジナルルールがあります。これは勤務時間の15%(8時間勤務なら1時間)は自分の好きな研究や開発に使っていいというルールです。また、グーグルは、20%ルールがあります。この20%の時間は既存のプロジェクト以外の新たな仕事に使わなくてはならないというルールです。
 実施してみたい考え方と私は率直に思いました。そのためには、時間を作りだす必要があります。その時間を作りだす方策として、トリンプ社長だった吉越氏の著書のことが書かれています。

 吉越氏の著書の以下の2つのポイントが時間を作りだすための方策として書かれていいます。

1 毎日お尻の時間を決めて仕事をすること
2 すべての仕事に締切日を入れること

 吉越氏の著書にはいろいろと言いたいことがありますが、新たなことを生み出すために15%ルールを実行するために時間を生み出す方策としては納得します。

 この本は新書版ですので1時間あまりで読めます。そのかわり、私が得たのは上記のことです。新書とはそのようなものなのかと改めて思いました。