TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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中谷巌が現代の貧困を語る-週刊ダイヤモンド2009.3.12から-

2009-03-16 07:13:24 | 雇用・就職
今なにかと話題を呼んでいる経済評論家の中谷巌氏は今週号の週刊ダイヤモンドで「現代の貧困」について述べています。

 内容は、貧困層を切り捨てれば日本企業は弱体化するということを述べています。日本は戦争を繰り返し、奴隷制度による階級社会を是とした欧米と違い、日本は歴史的に中流階級が国民の多くを占めている。貧困層を切り捨てるのが欧米であるならば、みんなで痛みを分け合い乗り切ろうというのが日本型である。

 虐げられる人びとを放置すれば、国は荒廃し、治安維持のためのコストも膨大なものになり、社会的、経済的なデメリットも計り知れない。企業でも一部のエリートが従業員をこき使うのではなく、社員は平等だから現場が強い。

 企業内から社会までの、こうした広い視点を忘れ、4半期決算ばかりを意識して従業員のリストラするなんて論外だと述べています。

 つい先頃までは、自由市場主義だった中谷氏の転向した後の主張ですが、私はまちがっていないと思います。