あび卯月☆ぶろぐ

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ライブドア事変~浅はかなる支持~

2006-01-28 20:32:18 | 社会・世相
前回、「現代日本が抱える病理」が「一連のライブドア騒動の本質的問題」で
「その辺の詳しい事情は以下次号」と予告しておいてしばらく経ってしまいました。
すみません。

実は、この問題を論じる事が頗る億劫になっていたのでした。
というのも、この数日間、メディアや国会等でそういう議論は凡そ出尽くした感があるからです。

それでも、簡単にまとめておきたいと思います。

まづ、ライブドアや堀江氏を持ち上げた戦犯についてです。
このことは、メディアや国会でも特に自民党が批難されているようですが、
私は一級戦犯はやはりマスコミにあると思います。
だからと言って、自民党の罪が消えるわけではありません。

私が申したいのは、「ホリエモンホリエモン」といってライブドアや堀江氏をもっとも持て囃した
メディアに自民党を批判する資格は無いということです。

そして、さらに国民の多くははそれを支持しました。

「女は金にもれなくついてくる」
「人の心は金で買えます」
「カネがあれば何でもできる」
「サラリーマンは現代の奴隷階級」
「起業家は現代の貴族階級」
「女は25歳超えたら無価値で有害なだけの産業廃棄物」
「大衆の7割はバカで無能」
「世の中、金だ、愛情だって金で買える」
「年寄りは合法的に社会的に抹殺するしかない」
「人間はお金を見ると豹変します。豹変する瞬間が面白いのです」
「経済的に貧しくなると人間は狂気に走ります」
「新しい教科書を作っても世の中は変わらない」
「ずるい手でも法律に触れなければ勝ち」
「人間を動かすのはお金です」
「世の中にカネで買えないものなんて、あるわけないじゃないですか」

上に挙げた言葉は全て堀江氏の発言ですが、
このような発言をする者が多くの国民に普通に受け入れられたということに問題があると思います。
堀江氏を支持した人すべてが彼のこのような発言を知っての上でとは思いませんが、
少なくともこういう思想の持ち主であった事はある程度見抜けたはずです。

堀江氏のそういう思想を踏まえて支持されたとすれば、
とりもなおさず、日本人の道徳観が低下していることを表しているのではないでしょうか。

しかし、堀江氏が逮捕された途端、支持していた国民の多くは掌を返したように批判に廻りました。
評論家でもこの例に漏れない人が多くあります。
(そんな無責任な評論家は今すぐ辞表を提出していただきたいものです。)
堀江氏の思想に深く共感するのであれば逮捕されたからといって、批判する側に廻るのではなく、むしろ擁護すべきです。
しかし、実際はそうならなかった。
つまり、多くの国民は彼の思想を深く理解した上で支持していなかったということになります。

さて、私の申したい事が次第におわかりになってきたと思います。
先程、私は「堀江氏が持て囃されたことは日本人の道徳観が低下していることを表しているのではないではないか」と述べました。
近年、日本人の道徳観が低下していることは事実だと思いますが、今回のホリエモン騒動とは直接関係ありません。

では、何が問題なのか。
それは、「物事の本質を理解せずに支持する」というということであります。
これは、戦前戦後を通じて変わりません。
日本人はその場の雰囲気に乗せられやすい。
とにかく、新しいモノや新しいやり方を吟味せずに称賛する。
殊に戦後は堀江氏のように既成の権力や権威に反抗する者が賞賛される傾向が強くなったと思います。
以上のようなことが現代日本に限らず、日本人が抱える本質的問題ではないでしょうか。

自民党の予想外の圧勝もある程度これで説明がつくと思います。

すべての問題をこのことに集約する気はありませんが、
考えてみるべき一つの要因であることは断言できます。

それと、日本人の間で拝金主義の考え方が広がっているということも指摘しておきたい。
以前は、堀江氏のような生き方に共感する人は少なかったと思います。
しかし、最近では特に若い人の間に共感する人が増えています。
由々しきことです。

では、何故「由々しきこと」なのか、は次回。


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2 コメント

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Unknown (noodle)
2006-01-28 21:48:03
彼の間違いは身の振り方だと思いました

マネーゲームは確かに上手ですけどね、もうちょっと周りの人の気持ちも考えることが出来たら良かったのに

まあ若い人にはそんな傍若ぶりが革新的に映ったのでしょうか。
返信する
Unknown (あび卯月)
2006-01-28 23:57:08
>まあ若い人にはそんな傍若ぶりが革新的に映ったのでしょうか。



でしょうねぇ。。

なんでも新しければ良いという問題ではありませんよね。
返信する

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