あび卯月☆ぶろぐ

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中共の核実験場にされた東トルキスタン

2009-08-15 23:27:04 | 政治・経済
NHK番組「日本のこれから」をちらっと見た。
今回のテーマは「核廃絶は可能か」。

その中で日本は核武装すべきかという議論になったとき、パネリストとして参加していた外国人の中でアメリカ人、韓国人、中国人が仲良く日本の核武装に反対していた。
日本に核を持たれては都合の悪い国がきれいに揃って興味深かった。

それで、その中国人が云うことには「日本は核の照準を向ける国がないのではないのですか」と。
何を云っているんだ。
日本がもっとも優先して核の照準を向けなければならない国が中国だ。
当然、日本人パネリストから反論が出た。

「中国が日本の核の照準を向けてるじゃないですか」

それに対し、中国人は「我が国は核保有国の中で唯一、核の先制攻撃をしないと明言している国なんですよ」と反論していた。
中国が核保有国で唯一、そんな宣言をしているとは知らなかったが、誰が中共の云うことを信じるか。

そのあとの日本人の反論が冴えていた。

「現に東トルキスタンでは核兵器をつかってるじゃないですか。被曝して死んだ人が何万人も居るんですよ!アメリカの科学雑誌にもでています」

即座に司会者の三宅が「今は日本の話をしましょう!」と遮った。
NHKでは中共の悪口がタブーであることがわかる実に面白い場面だった。

東トルキスタンは中国では新疆ウイグル自治区と呼ばれている。
ついこのまえ、暴動が起こり千人以上の死傷者を出したことで知られる。
この東トルキスタンは名前の通り、イスラム教を信仰するトルコ系の民族が住んでいた。
それが、1949年チベットと同じく中共に侵掠され、強制的に中華人民共和国に統合された。
このとき、東トルキスタンという国は消え、「新疆ウイグル自治区」となる。
侵掠後に行われたことはおよそチベットに似る。

侵掠に抵抗した人は政治犯として五十万人以上が処刑された。
処刑方法はチベットでやったような残酷なもので、老人や婦女子など武器を持たない無抵抗な者に対しても躊躇無く殺戮が行われた。
よく、「非武装中立だと侵掠されない」とか平気な顔をして云う人があるが、それがいかに空理空論で馬鹿げた議論であるか、この東トルキスタンの例を見てもわかる。
妊婦に対しては「計画生育」と言う名目で胎児の中絶を強制した。
密告を含め、犠牲になった胎児は850万に上ると推計されている。

さらに、東トルキスタンはチベット以上のこともされた。
それは中共によって核実験場にされたことで、1964年から今日までに小規模のものも含め確認されているだけでも50回の核実験が行われた。
これによって、同自治区のウイグル人を中心に19万人が死亡したといわれる。
健康被害者は129万人といわれており、放射能の影響で悪性腫瘍の発生率が他の地域の中国人に比べ、35%も高くなっている。
また、先天性異常ために歩くことも話すこともできない障害児ばかりが生まれる地域もある。

札幌大学の高田純教授の調査によると、
「健康被害を伴う急性症は129万人のうち、死産や奇形などの胎児への影響が3万5000人以上、白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万3000人以上に達するという。中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人に対する十分な医療的なケアも施されておらず、129万人のうち多くが死亡したとみられる」(産経新聞 平成二十一年五月一日)

とのことだ。
さらに、教授は日本人も被曝している可能性を示唆している。

「1964年から1996年までの間に、シルクロードを訪問した日本人27万人の中には核爆発地点のごく近くや「核の砂」の汚染地域に足を踏み入れた恐れがあり、こうした日本人への影響調査が必要と指摘している」(同)

そういえば、夏目雅子が白血病で死亡したのも、『西遊記』の撮影のためにこの地域を訪れた為だとする説もまことしやかに囁かれているが、当たらずとも遠からずという気がする。

東トルキスタンの人々は侵掠、虐殺された挙げ句、「核実験のモルモット」にされたわけだが、つくづく中共はナチスのような国家だと感じる。
いや、ナチスでもこんなことはやらなかった。
中共のような国が二十一世紀に現存してしまったことは人類の大きな過ちの一つとも思えるが、そんな国が常任理事国でいまはアメリカと仲良くやっているのが世界の現状だ。

日本が核武装すべきか否か、考える材料にしたい。

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6 コメント

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トルキスタン米国亡命者ラビア氏来日 (wak**755)
2009-08-20 15:04:41
先日のラビア氏訪日拒絶を中共は日本政府に求めましたが、叶いませんでした。
日本のマスコミは相変わらず中共の言いなりでこのニュースを殆どスルーしました。

中共政府系「環球時報」は「中国人は琉球独立を支援せよ!」と煽り始めました。
          ↓
http://ihasa.seesaa.net/article/125991806.html

中共は鳩山民主党内閣を望んでいるそうですが、公式ホームページに「永住外国人には地方のみならず、国勢参政権も付与すべき。」と書いている鳩山政権が出来てしまったら、日本列島はどうなってしまうのか心配です。
何のための議論か (いーじす)
2009-08-20 00:02:48
日本では「手段が目的化」する事が良くありがちに思えます。

「何のための核武装なのか」を忘れて核武装するかしないか
「何のための政権交代か」なのを忘れて政権交代をするかしないか
単純なロジックが好きと言えば好きなのかもしれませんが、根本的には「興味がない」んだと思います。その割には「口だけ出す」ので最悪の事態になって「なんでこんな事になった」と誰かを恨む。

「分からないことを分からない」と堂々と言える世の中であってほしいです。
僕も含めて・・・
>いーじすさんへ (あび卯月)
2009-08-19 21:09:49
結局、核武装するか否かというシングルイシューが国民にとってわかりやすいからではないでしょうか。
郵政民営化賛成か反対かみたいに。

それにミサイルディフェンスや核の傘、まして核シェルタの議論は地味だからウケない。
「核武装」だったらみんな議論したがる。
しかも、それもだいたいにおいて感情論が先攻して戦略的な議論はできやしない。
短絡的というか日本人は論理的思考力が欠けているのかもしれません。
わたしなんかもそのクチなんでしょうが。
核武装の前に (いーじす)
2009-08-19 16:19:48
なんで、日本って核武装するかしないかの議論になっちゃうんでしょうね?
問題は「どうやって日本国民を核の脅威から守るか」でしょうに。

その選択の中には、ミサイルディフェンスや核の傘、核武装、さらには国民全員に核シェルターなどなどいろいろな選択しがって、核武装はその中の一つでしかないでしょうに。核武装のメリットデメリットの前に、こういう短絡的な議論しか出来ない国に核兵器はとてもじゃないけど持たせられないと僕は思います
>wak**755さんへ (あび卯月)
2009-08-19 02:52:37
コメントありがとうございます。

>日清日露戦争には破れましたが、結果的に共産主義国家として成功したのはこの2カ国だけです。

考えてみれば日本が戦争で負かした国はどちらも共産主義国家になっていますね。
偶然なのか必然なのか。
ロシヤの方は明石元二郎が裏で工作していましたからあながち偶然ともいえませんね。
支那の方も支那事変で支那に首を突っ込まなければ共産党政権は生れていない公算が強いですから、これもやはり日本が関っているともいえます。
日本が支那に謝罪するならこの点を謝罪したいものです。(支那に中共政府が誕生してしまったことを)

それにしても、東西ドイツもソ連も無くなったのに中共だけは生き残ってしまった。
これは支那人民にとっても周辺国にとっても不幸なことでした。

wak**755さんが仰るように留学生を支援して独裁政権を打倒できれば云うこと無いですね。
もっとも、孫文のときの例のようにそのあとの支那がうまくゆく確率も低そうですが。
少なくとも、中共に肩入れしている我国のマスコミや政治家の方々をなんとかするのが先決のようですね。
日清日露戦争の意義 (wak**755)
2009-08-17 17:42:36
いつも読ませていただいています。

清王朝とロシア帝国は共にモンゴル帝国の庇護下にあったり後継を自認していました。

2国はモンゴル帝国と同様に領土的野心旺盛で膨張し、近隣諸国を恐怖に陥れました。

日清日露戦争には破れましたが、結果的に共産主義国家として成功したのはこの2カ国だけです。

共産主義の限界が見えた1989年のベルリンの壁の崩壊、1991年のソ連解体とヨーロッパの民主化は一気に進みました。

アジアでは同じ1989年に天安門に民主化勢力の結集が有りましたが、小平の虐殺指令により共産党独裁が続く事になってしまい、ベルリンの壁のように38度線の柵も崩壊しませんでした。

サッカーの試合をしているのに相手チームはルールを守っても中国・北鮮はオフサイドもハンドもお構いなしの独裁政治です。

最近親中派のラッド首相のオーストラリアのビジネスマンが商談の情報聞き取りに訪中しているところを、スパイ容疑で逮捕され、2国間がおかしくなっています。
日米に対しても工作員養成、金、ハニートラップ、政治工作、何でもありですが、自国の情報は許可なしでは報道させません。

この厄介な隣国より多数の留学生、滞在者が来ていますが、彼らに世界のルールを教え込み、辛亥革命が魯迅他の日本留学生が中心になり、なしえたように、もう一度、独裁政権を打倒する辛亥革命を起せないものでしょうか。

中国共産党に異常に肩入れする我国のマスコミや政治家を我々自身が総括する事が先かもしれませんが。

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