あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

「NYタイムズ」にみる日本に対する無知と不理解

2006-09-29 00:53:15 | 政治・経済
 安倍氏はまず靖国参拝の自粛を~NYタイムズ、社説で注文


 27日付のニューヨーク・タイムズは「安倍晋三のアジアのチャレンジ」と題した社説を掲載し、新首相が最初にすべきことは「小泉前首相がとった靖国神社参拝という挑発的行動を続けないと宣言することだ」と指摘した。
 「日本の繁栄と安全保障のため、巨大な隣国との正常な関係ほど大切なものはない」と前置きして、首相が、悪化した日中関係の立て直しに努めるべきだと強調した。

 全文は次の通り。

 日本の安倍晋三新首相が小泉前首相と同様の人気と成功を獲得したいのであれば、過去の誤った政策と別れを告げる大胆さも必要になる。最優先課題が悪化した中国との関係の修復であることは明らかだ。
 日本の繁栄と安全保障において、巨大な隣国との正常な関係ほど重要なものはない。醜い、しかし遠い過去のものである日本の侵略と戦争犯罪の歴史が、それを邪魔している。小泉政権の最大の失敗の1つは、こうした歴史を故意に美化する行為が、政府の不正や弾圧行為から国民の目をそらすためにナショナリズムをあおりがちな中国の指導者たちを利してしまったことだ。
 安倍首相は、こうした破壊的な原動力から日本を救い出す必要がある。その第1歩として、戦犯の霊がまつられた靖国神社の参拝という小泉氏の挑発的行為を継承しないと宣言するべきだ。靖国問題、そして日本軍の侵略行為を正直に取り上げない歴史教科書の問題は、第2次大戦後に米国が押し付けた平和憲法の改正をめぐる議論とともに、現代の軍事問題への対処を困難にしている。日本が憲法を改正すべきでない理由はない。しかし、最初に歴史問題と隣国との関係改善に着手しない限り、改憲はアジア各国に好意を持たれないだろう。
 日本には、活気ある民主主義や回復した経済をはじめ、小泉前首相が着手し、安倍首相がさらに進める必要がある困難だが不可欠な経済改革など、誇るべきことが多い。そんな国が、近代では最も暗い時代、そして逸脱行為の責任を負う戦犯たちを美化する必要はない。(ニューヨーク・タイムズ特約)
更新2006年09月27日 18:53米国東部時間



前回の記事で特定アジアや日本の反日勢力の歴史認識を批判した。
特定アジアや反日勢力の日本や歴史に対する態度は、
無知、無理解の他に意図的に歪曲、捏造、改竄しようとする意思が感じられる。
が、圧倒的に無知と無理解に基づいて日本を批難する勢力がある。
この「ニューヨーク・タイムズ」などはその代表的な例だ。

彼らは日本に対して無知で無理解であると同時に、
日本の歴史や文化について知ろうともしていない。
この記事では「日本の侵略と戦争犯罪の歴史が」という一文がそれを如実に表している。
彼らは支那事変が起きた詳しい経緯などおよそ知りもしないで書いているのだ。
そうでなければ、上のような知的に怠惰な言い方はしないはずである。

日本文化や社会情勢についての無知、無理解は地下鉄サリン事件の時、
NYタイムズがこの事件をどう報じたかを知るといい。

ここにソースを掲示出来ないのが残念だが、
地下鉄サリン事件が起きたとき、NYタイムズは
「日本の神道の過激派が起した事件」と書いた。
日本人が読めば誰しもが噴飯するであろうが、彼らは本気だった。
が、しばらくして、流石に誤りに気づいたのか(あるいはクレームがついた?)、
「日本の仏教の過激派が起した事件」と訂正した。
しかし、これも変な認識である。

日本人の多くは「オウム真理教」を正当な仏教団体とは思っていないし、
そもそも、日本に仏教や神道の過激派など存在しない。
「いや、ホラ、あの団体があるではないか」と言う方も居られようが、
あれは仏教やキリスト教の仮面を被った新興宗教団体に他ならない。

NYタイムズに限らない。
欧米人の日本に対する認識などおよそこのようなものである。
そんな欧米のマスコミが例えば今回のように靖国参拝を批判した記事を書くと、
日本のマスコミは鬼の首を取ったの如く「アメリカ様がこう仰っている」と
彼らの尻馬に乗って日本を批難する。
しかも、普段、反米を謳っているマスコミに限ってこういう記事を最大限に利用しようとするからお笑い草だ。

日本の文化歴史をろくに知りもしない手合が書いた日本評論など
およそ価値の無いものであることは小学生でもわかる道理ではないか。
少々言葉が過ぎたが、日本人は保革を問わず欧米からの言葉に弱い。
特に親米保守などはアメリカが本気で靖国神社に文句を附けてきたら
今日からでも反靖国派になりかねないと思うが勘ぐりすぎだろうか。

--------------------------------

蛇足:
「オウム真理教」は一般に仏教を基礎とした宗教団体だと言われているが、
正確には仏教ではなくイスラム教とヒンドゥー教が融合したインドのシク教を基礎として様々な宗教の技法を取り入れている。
例えば、「グル」や「ポア」などの用語はすべてシク教の用語である。

特定アジアと歴史認識

2006-09-29 00:52:27 | 政治・経済
支那や韓国のマスコミは日本に対して常に批判的である。
いや、マスコミに限らず、かの二国は(北朝鮮を含めると三カ国)いづれも強固な反日国家である。
反日であることは彼らのアイデンティティであると言ってよいし、
中国共産党にとっては反日は支那を纏める重要な道具であると同時に党の存在理由に他ならない。
が、その反日の論理のほとんどが歴史や日本文化の無知と無理解の上に成り立っている。
(中国共産党は知っていてやっている感が否めないが)

ところで、今、ネット上ではこの反日三カ国を「特定アジア」という言い方が流行っている。
私は徒にかの三カ国を刺戟、ないし侮蔑する類の言葉を使うことは潔しとしないが、
この「特定アジア」という言葉は非常に便利な言葉であるし、
別段、差別的な意図はなく、親日国が多いその他のアジア諸国と区別する意味で、今後、使いたいと思う。

さて、この特定アジアだが、
国家レヴェルで反日をやっている間は日本と理解し合える日は来ないだろうし、
特定アジアが反日をやめる日など到底、来そうにない。

問題はむしろ、日本国内で特定アジアの主張に乗って反日をやっている勢力があるということだ。
誤解の無いように書いておくが、反権力・反政府であることは一向に構わないと思う。
最近の右翼は権力に擦り寄る者が多いが、
本来、政府のやり方に納得出来ないというのは左右(保革)の別はない。
しかし、反日勢力の問題点は日本国の歴史を歪曲、捏造、改竄してることだ。

歴史認識とは国ごとに異なるものであるし、主観を排した歴史などありえない。
が、史実は一つなのである。
もちろん、史実を確実に証明することは難しいことであるが、
少なくとも、あらかたの事実確認は出来る。
南京事件を例にとるならば
「支那人を三十万人虐殺した」というのであれば出鱈目である。
同時に「日本兵は南京で一切、支那人を殺していない」というのも出鱈目である。
私は小規模の虐殺はあったと思うし、そういう詳細を客観的に検証してゆくのが歴史学というものであろう。

いうまでもなく、特定アジアや日本国内の反日勢力は
歴史を客観的に検証しようとせず、歪曲し真実をゆがめている。
いや、これは反日勢力に限ったことではなく神がかった国粋主義者にも見られる傾向だが、
一般的にマスコミが垂れ流す歴史観というのは反日的であることは疑い様がない。

今後、特定アジアの歪んだ歴史観を訂正させることは無理であっても、
少なくとも日本国内において自国の誤った歴史観をしらみつぶしに質すことが必要だと思う。

・・・以上のような主張にナショナリスティックな匂いを嗅ぎ取り目を顰める向きもあろう。
が、最近、思うことは靖国問題にしろ国旗国家問題にしろ根底には近現代の歴史観、歴史認識問題が横たわっているということだ。
靖国問題や国旗国家問題の意見対立は結局のところ歴史認識の相違であると思う。
右派の歴史認識がすべて正しいと言うつもりは毛頭ないが、
かといって、今、一般的に流布されている歴史観が客観的で且つすべて史実に基づいたものかといえば、「そうではない」といわざるを得ない。
やはり、戦後、日本の歴史は明らかにゆがめられたと思う。

近年、歴史を見直そうという動きが活溌になってきた。
マスコミは最近、日本が右傾化していると喧伝しているが、
それは、歪められた歴史観から脱した人が増えている証拠ではないだろうか。
歴史の解釈は何通りあってもいい。
しかし、捏造、歪曲、でっち上げは許さないという態度が最も大切であろう。

そういえば、安倍首相に対し「歴史認識を示せ」という議論がある。
一見、もっともであるが、安倍首相に歴史認識の発表を求めるのは
初めから自分たちの歴史認識と異なることを知っていて、
「その歴史認識は誤りだ」と批判しようという魂胆からに他ならない。
ただ、私も安倍総理は歴史認識を発表するべきだと思う。
それでマスコミから叩かれようが特定アジアから批難されようが、
己が正しいと思うのであれば認識を曲げず、反論し、意思を貫くべきだ。

そして、国民も安倍総理が言ったからといって、それが正しい歴史認識だと思う必要はない。
政府の公式見解をすなわち正しい歴史だなどと思うことは愚の骨頂。
国民の歴史認識を時の権力者が決定するなど危険極まりないことだ。
そんな国は特定アジアだけで充分である。