永く、深い森に浮かぶ、
ソラの観音堂。
(すだ椎)ブナ科シイ属。常緑広葉樹。
新潟県や福島県、栃木県あたりが北限。
関東以北では単に「シイ」と呼ぶ。
花期、5~6月。開花翌年も秋にどんぐりが熟す。
樹高、20mくらいに。
ドーム型の樹形が特徴。
名の由来、椎は、シヒで、強制する等の意味がある。
しいのきは刑具に利用、刑具の木の説。
「素台木(スダギ・しいたけ栽培の台の木)」を語源とし、
素台木の椎の木という説。
また、シイタケ(椎茸)は枯れた椎の木に発生したことから。
笠森寺(かさもりじ)と笠森寺自然林。
延暦3年(784年)に最澄が開基。十一面観音像が本尊で「笠森観音」と通称。
大岩の上の観音堂は、日本で唯一の建築様式で重要文化財。
現在の建物は文禄年間(1592年-1595年)の再建。
笠森寺周辺の森林は、延暦年間の笠森寺草創当時より禁伐林として保護されてきた、
「笠森寺自然林」として国の天然記念物に指定。
クスノキ
(楠) クスノキ科ニッケイ属。
原産地、インド、東アジア。
花期、5月。花径、8mm。
樹高、30mくらいに。
木部を蒸留し、防虫剤、医薬品になる樟脳油を採取。
名の由来、その香りから、奇(くす)しき木、訛ってクスノキ。
トウバナ
(塔花)シソ科トウバナ属。多年草。
本州以西の山間部や谷間、東南アジアに分布。
花期、5~8月。花径、5mmくらい。
草丈、30cmくらいに。
名の由来、塔のような花穂から。
ヤマアジサイ
(山紫陽花)アジサイ科アジサイ属。
別名、沢アジサイ。
日本原産。
ノカンゾウ
(野萱草)ユリ科(ススキノキ科)ツルボランワスレグサ属。多年草。
本州以西、東アジアに分布。
花期、6~8月。 花径、8cmくらい。一日花。
草丈、70cmくらい。
薬草、若芽は食用に。
名の由来、萱は忘れるの意。野にある、癒され忘れる草。