キリストについて崇高な思想を得る一つの助けとして、天上にあって、主がどのように評価されているかを覚えよ。天にあっては、物事が正しい標準で測られる。神は、私たちに対する言うことのできない賜物である御ひとり子を、どれほど尊んでおられるか。また主の足もとで顔をおおうことを無上の誉れとする天使たちは、主を何と考えていることか。そして血潮に洗われた聖徒たち――夜も昼も御名にふさわしい賛美をささげる彼らが、主をどのように考えているか。
キリストを高く評価することは、私たちを主との正しい関係にかなう行動に導く。御座に座しておられるキリストを高く仰げば仰ぐほど、御座の下で身を低くすればするほど、私たちは主のためになすべき分を正しく行うために備えられる。私たちが主イエスの権威に喜んで服するために、主はご自身を高く評価することをお望みになる。主を高く評価するならば、私たちの愛は増す。愛と尊敬とは互いに手をつなぐ。
だから信者よ。あなたの主のすぐれた点を十分に考えよ。主が人性をとる前にもっておられた本来の栄光を学べ。御座を捨てて十字架の死へと進まれた無比の愛を考えよ。よみのあらゆる軍勢を征服された主をあがめよ。よみがえり、冠を受け、栄光の御座に着かれた主を仰げ。主の御前に身を低くせよ。こうしてこそ、主に対する愛は本来の姿になる。