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「人口減少による資本主義の終焉」の補足

2019-07-11 11:01:42 | 日記
あれから思い出した事である。高校3年=1973年12月。当時の世界はアラブの多くの産油国の対イスラエル関係の石油戦略に注目が集まっていたが、当時の僕は社会科の期末試験に「産油国も工業化して、石油を自前で大量消費するようになると思われる」と書いたが、返される時、その先生は


  「アラブ諸国は人口が少ないから、工業は発達しないのです。工業(=資本主義)は人口が多くなければ、成立しないものです」

 と教えてくれたわけである。

  アラブ諸国にも色々あり、その後、エジプトはかなり工業・資本主義が発達しているが、国土のほとんどが砂漠で、人口が余り増えていない国々はその先生が言われた通り、資本主義化はされず、国王中心の体制が継続している。国王制のない国々も資本主義化はされていない。高校時代の僕には察しも付かなかった事だが、本当に資本主義と人口は不可分である。

  ならば、以上の事からも、1989年以降、日本の元号がたまたま平成に変わった時から、日本の資本主義は少なくとも成長期は終えたと見る事もできるわけである。ただし、成長期が終わった後の経済や福祉については、それまでの経済学者や社会学者たちも想定できず、まだヴィジョンができていないから、日本人や、日本の政治家・官僚なども戸惑っているわけですね。

  因みに、その先生は僕がいた光明養護学校に来る前は、宮内庁勤めもされていた事もあるそうで、社会の事を細かく知っていた方でした。

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