トシコロのありのままの暮らし


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生死

2023-07-17 16:25:06 | 日記
プーチン、スターリン、ヒットラーと、死ねば意識は消えるという発想がある。嫌な奴は殺せばお目にかかることもないという。自分の死を見つめていない人の発想でも。現代は問題だが、宗教戦争の近世や十字軍の中世はもっと残酷だった。中世の人たちもヨーロッパやロシアでは、天国や地獄は信じられず、死は無という本音を持っていたのではないか。当時は実証できなかった地動説が信じられなかったように。天国も実証できないし、生きている間は未来の事でもある。だから残酷にもなったと。
 東アジアも極楽浄土の実証はできないが、広く輪廻転生が信じられていた。津本陽の小説の「下天は夢か」によると、お寺を焼き討ちした織田信長は因果は信じていないが、生まれ変わりは信じていたとか。
 多くの人たちは前世記憶はないが,希にそれを明確に語る人もいるから、そのせいもあろう。何もインドや中国、日本だけでなく、世界的にそうである。
  中東やヨーロッパもそうだった。ソクラテスも生まれ変わりを説いたし、聖書にも記されていたと本で読んだこともある。ところが、4世紀だろうか、教会の公会議で輪廻転生を異端と決めつけ、聖書にあったその記述を削除.ほかにも改ざんが行われた。生死の事も教会が人びとを管理しようとそうしたわけである。
 キリスト教が衰える前から西洋人は死を怖がったが、理由は以上かもしれない。本当は神ではないのに、地上神としてふるまう。おかしいし、影響は今もあるね。
 前世のカルマはなく、楽しく天国と地上を往復。これが僕の想う輪廻転生である。障碍を持つ中にも楽しさはあると。死は怖くないかもしれない。
(昔、東大法学部Aが「明治以降の政府は生死も、結婚も人々を管理。おかしい」としきりに言っていましたが、ヨーロッパでは近代になり、管理が教会から政府に移り、それを日本がそのまま取り入れたのですね)