鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

雪割草

2015-02-11 17:26:09 | 写真俳句

越前の訛の少女糸繰草

(えちぜんのなまりのしょうじょいとくりそう)

オダマキの花(糸繰草)です。

 

耐へて生くことを知りけり雪割草

(たえていくことをしりけりゆきわりそう)

雪割草でなく、ユキワリイチゲです。 

 

       2月1日~12日のつぶやき句を32句にまとめました。

    野施行やボールと戯るる野良一匹      野施行や葷酒山門に入るのあり

    冬の果ヒトに悪魔の棲むを知り       鬼やらひヒトの性善信じたく

    光合成のいよよ眩しく冬の果        冬の果小さき野花の咲きたれば

    明日への最終ページ冬終る         戦争がすぐそこにあり鬼やらひ

    ほろ酔いの鬼の顔して福は内        立春や何か忘れてきたやうな

    立春やおでき気になる鼻の下        新しく捲るページや春立ちぬ

    トンネルに出口入口寒明くる        寒明けや上り下りは同じ数

    ひらひらと巫女の裳裾や寒明くる      ゴミ出しの交はす挨拶寒明くる

    脇役の暮らし変はらず春鴉         名優は時に動じず春鴉

    公園のけんけん遊び春鴉          春鴉ヒトに生まれた幸不幸

    海苔干すやをみな潮焼け節くれ手      海苔干すやわづかばかりの無頼秘め

    針供養男八十路のやもめかな        針供養祖母の縫い糸通しけり

    海苔干すや原発岬見ゆる浜         針供養綻び縫へる武骨漢

    壺焼や越前荒磯に育まれ          壺焼や寝ている間の軍靴音

    壺焼や東尋坊の節理岩           数学の誘ふ眠気や浅き春

    春眠や円周率に限りなく           女生徒はみんな生足春浅し