鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

冬深む

2015-02-01 19:01:01 | 写真俳句

別れ唄心に吹きて冬深む

(わかれうたこころにふきてふゆふかむ)

暦の上では、冬とも、間もなくお別れですね。

 

客の来ぬ洋装店や冬深む

(きゃくのこぬようそうてんやふゆふかむ)

アベノミクスといいながら、まだまだ消費市場は、真冬のようです。

 

      1月21日~31日のつぶやき句を32句にまとめました。

    落葉風つむじ曲りに老いにけり        停車場のラストシーンや落葉風

    一瞬に帽子を奪い落葉風           落葉風読むこと止めず金次郎

    野水仙暮らしの端を映しつつ         野水仙海を眺むる墓にかな

    越前の荒ぶる海や野水仙           野水仙返り見もせで去りし人

    水仙やあれは汽笛か海鳴りか       寒暁や夢の続きに患へり

    寒暁の日野の遠嶺に始まれり       一匹を仕留め猟夫の煙管かな

    おしなべて信心深き猟夫かな         狩人の仕留めて唱ふ阿弥陀仏

    霜畳転ばぬように転びけり          耕田も休耕田も霜畳

    霜畳黒一点の鴉かな              初恋のくすぶる火種寒苺

    寒苺初恋だったやも知れず         母のまた小さくなりぬ寒苺

    藁沓を編みけり祖母の小さき背な    雪沓を履きてセピアの写真かな

    雪沓やトンカラ水車の回る音       一文字や曲折ありて老いの味

    一文字や甘辛ありて人の道        形ばかりの供花なれども野水仙

    観阿弥や世阿弥が舞へる霧氷かな   さながらに羅漢居並ぶ霧氷かな

    探梅や昔万博ありし丘           梅探や天満天神笑ひ小屋

    探梅や山と重なる願ひ絵馬        勤行の響く山寺北颪

 

 1月の写真俳句を、 デジブック アルバム にまとめました。