鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

やどかり

2015-02-21 18:07:53 | 写真俳句

やどかりや所詮この世は仮住まい

(やどかりやしょせんこのよはかりずまい)

一昨年、ツイッターでつぶやいた「やどかり」の句に写真をつけました。

2012年、京都水族館での撮影のオウムガイです。

 

やどかりや返し忘れた鍵一つ

(やどかりやかえしわすれたかぎひとつ)

 2012年、京都水族館での撮影のカブトガニです。

 

やどかりや耐震工の金のなく

(やどかりやたいしんこうのかねのなく)

耐震強度の検査してもらった我が家ですが、

耐震工事するお金までなくて・・・・。

クラゲのように揺れるに、任せましょうか。

 

《お知らせ》

2月22日から数日間、ブログを休みます。

訪問、コメントもできませんのでご容赦ください。

 

       2月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     鞦韆や雲に乗りたる女の子           鞦韆や遊び相手は雀だけ

     鞦韆の揺れを残せし夕餉かな         子沢山少子の里の春子かな

     ろばた焼きまずは春子に始まりぬ      この世にてあの世を思ふ野焼きかな

     いにしへの都たゆたふ野焼きかな      野火立ちて夜叉の見えたり隠れたり

     野火立ちて人の息吹や過疎の里       野火立つやヒトに鬼心の見え隠れ

     春雷やあっさり剥がす世間体          春の雷本音を吐きて孤独なる

     うろたえるなかれ一撃春の雷          おばちゃんの饒舌止まる春の雷

     花魁に思ひ人あり紅椿               紅椿由緒の古き寺にかな

     蹲踞の一つ浮かべて紅椿            春灯の下の別れのシーンかな

     春灯に見透かされたる本音かな       春灯に見たるあばたも笑窪かな

     春灯や北の新地は不夜の街         蜂の巣や我が有漏の身を抜け切れず

     蜂の巣や妻を女王蜂として           少年の日々を辿りて野老掘り

     少年の日々の山路や野老掘る        野老掘る昭和生まれの粘り腰

     ゆっくりと回る地球の雨水かな         言霊の幸ふ国の雨水かな

     戦なほ絶えざる星の雨水かな        泣き帰る子がもう笑ふ春暮かな

     何をせむ何かせねばと春の暮        おしゃべりの止まぬママ友春の暮