トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

山海シチューのお味

2016-09-16 | 何よりの楽しみ
 奥方ならぬ外方はクルーズとやらで不在。小生、クルーズなんて監禁と同義語で認知症が進行するだけ、トドのつまりは「狂う頭」だろう。グルメとか豪華とやらに魅力を感じ群れる気持ちは分からない。小生にとってはゲヘナの業火みたいになってしまう。

 まあ、そんなことより「一日一食」「一日一膳」でも、こちらが大切なのは言うまでもなく、さーてと思案し「ビビビッ」と来たのは「作り置き」だ。電気を喰わせているだけの冷蔵庫から材料を掻き集めシチューを作ってみた。
 ジャガイモも無く人参も無かったが、そこは洪水のせいにして災害の影響が少なかった食材で「山海シチュー」を目指す、と言えば聞こえ良し、早い話「残り物ごった煮」であって結果を言えばゴーダチーズより美味しさ抜群だった。

 材料は写真の通りだが、写っていないのは牛乳に代えた豆乳とキクラで、写真上は野菜ベースのルウ、左からヒジキ、胸肉、栗、ミックスシーフードで下段左から庭の国光、タマネギ、十五夜前だからサトイモである。カレーも同じなのだが、カボチャや甘藷などもジャガイモに代えてよく使う。
 通常の作り方で出来上がったのが右のお鍋の写真。見た目には美味しそうに見えない。味の調整は醤油とコショウで済ませてあるから問題ないけれど、どう見ても人様には出せない出来上がり孤食専用である。もう一つ言えば、もうシチュー風では無くペースト状態の有様で、これは予想とは大違いだった。見た目は悪くとも毒物ではないから食べてみれば一口瞭然、目から涙のコクの良さになっていた。

 分析するとペースト状になったのもコクが濃厚になったのも全ては栗に起因する。素材の栗は形を留めず糊状になってしまった故だった。
 夕食はシチューならぬペーストになってしまったからパン食、たっぷり挟んで食したが、更に小鉢で一杯を食してしまった。これでは「作り置き」にならない。
 「一汁一菜」にも程遠い「ばっかり食」で数日を過ごす事になるが、十五夜もあってサトイモで用意したのに、お空も山海シチュー風になってしまった。本日はこれにて散会…。

            材料を用意した  ➡   たっぷりの出来上がり