トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「生者必衰の理」

2016-09-06 | 小父のお隣さん
 トンボ池で産卵中の個体、飛び方に元気が無い。産卵も時々一休みしながらだった。ススキに止まったところを仔細に眺めて見たら翅の縁は細かい傷みがあるし、翅そのものも透明度が無くなっている。
 この産卵を終えれば食物連鎖に組み込まれるのだろうと思うと、まだ真夏日もある9月初旬も「秋深し」の気分で滲みる。ススキやノイバラで傷付いた皮膚に沁みるのは汗だけでは無いのだ。
 普段、ショウジョウトンボを思い浮かべれば真っ赤な体色で、オスメス体色の違いはあると思っていても、この個体もそうだったが「ショウジョウトンボのメス」と断定できないのが小生の理解力である。

         涼風や終の産卵傷み翅

コナギ抜いてもシャジクモだらけ

2016-09-06 | 水辺環境の保全
  泥水池1  ➡  
 ぎっくり腰をやってから12日ぶりにコナギの除草に入る。「羹に懲りてあえ物を吹く」の例え通り「コナギ以外は抜かない」と固く心に誓い作業を開始したのだが、結論から言えば、そんな決意は水泡に同じ、帯状疱疹よりはまし、という程度だ。コナギだけが繁茂しているわけでなくちチヂミザサなどイネ科の植物ものびのび育っているからである。

 コナギやチヂミザサなど一度は除草しているから全面を埋め尽くしているほどではないが、除草しなければ今期も水面を覆ってしまう。その「今期」、池を覆ってしまったのがシャジクモで、なんでこんなに繁茂するのが絶滅危惧種だ…と文句の一つも出てくる。バッタなど、この繁茂のおかげで池の中ほどのコナギやイネに水面を歩いて食事に来ているのだ。まるで因幡の白兎ならぬ因果のオンブバッタである。
 
 シャジクモは園芸レーキで掻き採れるけれど、この中にヤゴが多数生息しているからコナギのように池外に放り出せない。かくしてメダカなどは泳ぐ場所を失ってしまった。まあ、今回のコナギの除草で水面が開いたら、さっそくシオカラトンボが産卵に来た。見張られている感じがするほど早い。
                 泥水池4  ➡