トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

最初のペット

2008-10-23 | ペット

『雪融けて子ヤギ連れ出す田んぼ道萌え草淡く蛙は卵』

『駆け出せば追ってくるかな双子なる白き子ヤギと八海の峰』

『子牛でも子どもの手には負えかねる離乳も近し跳ねたる野道』

『母牛の五日鳴く声聞かずとも我も悲しき子牛は売られ』

まだ雪囲いも取れるか取れない早春に ヤギや牛が出産する

少年の私にとっては 嬉しい遊び相手だ

雌ならば売られる運命だが ヤギの雄は暮れに肉に化けた

綱もつけずに 連れ出すことが出来たが 車といえばバスだけの頃だからか

でも 後になり先になり雪の残る田んぼ道は楽しかった

母牛の子を呼ぶ声は 今も耳に残るが 思えば

別れの悲しさを最初に味わったのが子牛や子ヤギからだ

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