トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

探り掘り…トレンチ…砂礫流し

2024-09-30 | 水辺環境の保全

 賽の河原で灯篭流しを行うのかどうか聞いたことが無いが災の河原では砂礫流しを行う。まあ、端的に言えば探索棒を突き立てたりトレンチで掘り起したりでヒットを期待しつつ何日も無駄にすると自棄のやんぱちにもなろうというもので、沢の蒸し暑さも手伝って水遊びをしたくなるのも道理なのである。部下3名を自死に追い込んでも鉄面皮で居られるお偉様とは異なり、孤爺の場合はまだ未遂ではあるけれどいつ何時、水域の大量死を招くかどうかの土壇場でもあるのである。「そういう人に私は成りたくない」と詩人の言う通り、それなりの努力はしてもヨタヨタと歩くのが暑い夏、水害の夏の風景なのだった。

 この日も見当をつけて砂礫層にトレンチを掘り始めたのだが、スコップで掘り上げれる量はせいぜいハンドボール大にも満たない量なのだ。こんなことを小一時間も続けても我が骨壺を納める穴程度を掘っただけだった。さすがに嫌になり流路に入って長靴で底をほじくる。砂礫の流路だからスコップで掘り取る量より流せるのだった。この流れに乗せて払い出した砂礫はすぐ近くの水流でえぐられた河床に誘導した。下側には玉石を置き流亡を防ぐとともに堆積させて河床を上げていく。今まで丸太を使い同様な方法で河床整備をしてきたのだが、今回の小規模な砂礫溜まりは先々、段差工を設える基礎面になる場所である。

 上流部の探り掘りを流水の浸食流に任せ、ついでに下流域の河床を平滑にすると言う目論見なのだ。ほぼ脚力、と言うより長靴の踵で掘り流せるから上半身は息を付けるのだが長靴に浸水部分があり靴下まで水浸しになってくるとこれは不快なのである。孤爺の災の河原でのお宝さがしに喜びの時は来るのだろうか・・・。