トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

取りあえずは応急手当…

2024-09-06 | 水辺環境の保全

 台風10号の影響で降り始めから700mmを越える雨量を記録したフイールドは散々な手太楽である。気分的には「散々」では足らず「惨惨」とした方がしっくりする。青色吐息、溜息吐息していてもらちが明かないのであって雲行きは相変わらず妖しいのだが手当てを急がねば水域は崩壊し干上がる台本が出来てしまった以上は何よりも応急手当が肝要なのだった。

 フイールドも隣り沢の砂礫で埋め尽くされた水源地もそうなのだが、どこも急ぎの復旧をせねばならないがわが身ご老体はひとつだけである。孫悟空のように頭髪を抜き息を吹きかけ分身を作れれば申し分ないけれど、既に頭髪は無くてこの手は使えない。結局はご老体にお灸を打って励まねばならんのである。では「どこから開始するか⁉」と言えば越流で漏水地下トンネルが露わになった分水池と放水路がやはり先だろう。開口面積は一輪車の大きさで深さはスコップの丈がすっぽり入ってしまう深さで、穴の縁と放水路との堤幅は60cmしかない。ここに再度の越流が襲えば堤そのものが消失してしまいその復興労力は孤爺には無理な現場になる可能性が高いのだ。

               ➡  浚渫し水勾配を正す

 隣り沢の埋没した取水升まで水路を形成したいのはやまやまで「断水」は目前なれど、そこは後回しでも今以上に状況悪化は少ないはずだ、と判断し放水路の僅かに残った堤を補強した。まずは丸太で護岸し盛り土が崩れない様にしてから放水路への入り口幅を広げ放水路のカーブの部分も拡幅し水が流れ下る勾配を確認して終える。この時の気温は29℃で孤爺には快適温度なのであるが湿度が85%あり、これは動かずとも汗が滲み出たままになる。こんな中で短時間と言えどスコップで泥上げや土堀り、はてまた胴突きで地固めしなくてはならず、これはまさしく侠気の沙汰なのである。この案件でとりあえずフイールドの水域は後回しとして翌日からは隣り沢の水源地復旧作業をせにゃならん。作業強度は今回とは比較にならず労力日数は想定も出来なく全ては成り行き次第なのだ。まあ、成り行き任せは我が人生も同じで、その点では何も変わらない。