トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ハァ!災の河原の二度童にござんす

2024-09-08 | 水辺環境の保全

 この日、午後からはゲリラ豪雨の予報だった。隣り沢の取水升を見出して流路を繋げないと河床が下がってしまえば取水できなくなる状態になっている。取水堰の高さより河床を下げる訳にはいかないのだが700mmを越える雨量出水で早春に苦労に苦労を重ね河床流出させない段差工を施したのだが全て流出した。しかし幸いなことに流出はしたけれど上流部から下流部至るまで1mほども砂礫で河床を上昇させたから危うく復旧できない河床低下は免れたのである。

 しかし、流量は減ったとはいえ流路は取水堰と反対の左岸を流れているし沢幅半分にもなった左岸の段差工、正確には沢止め工を行った構築物は流出している。このままだと侵食流でおっつけ左岸側が低下して、それは河床全体の流出に及び遂には取水不可能になるのは自明の理なのである。故に昼頃から豪雨の予報が出た以上。なんとか防護策を講じなくてはならず早めに自宅を出発し7時頃から作業開始した。

 喫緊・早急の処理課題は流路を右岸に誘導する事と取水升の位置を探り掘り出す事にあったのだが、長さ6尺の金梃子を河床に突き刺し探っても先端部は一尺ほどしか入らなくて探れなかった。「このあたりか?、ここか⁉」と見当をつけようにも河原幅が埋まって広がり座布団1枚分程度の位置を拾えなかった。早い時間なので沢に日差しは届かず、それはそれで助かったのだが湿度は90%近くなので誘導する水路を掘り進めるだけで水に入ったように汗で濡れた。迷惑なのは眼鏡が曇って視界が悪くなる事だが「曇り止め」なんて商品は役に立たない。

 取水堰の上流部、苦労して大径木で突進流を押さえていたコーナーは突破されて一番大きく重い1本だけが外れて残った。6尺の金梃子で元の位置に戻そうとしたもののビクともしないし、我が腰がギクッともすればあとは奔流に破壊されるがままになる。牽引器が必要だった。

 結局、過去もそうしてきたように水の流れで砂礫を押し流し流路を下げながら取水堰を露わにする事にした。そうはいっても下流側も平坦になっているから大量の砂礫を侵食させるのは無理だけれど一昼夜経過すれば少しは兆しが得られるかも知れない。そんな微かな希望を思いつつ帰宅した。下の写真は到着時に取水堰の在るあたりから上流部を写した。右側の草の有るあたりが段差工の上部なのだが高低差は小生の身長ほどあったけれど埋没した。写真右側が付け替えたい流路だ。小さい写真はともかく右岸に誘導したが堰の所在は不明のままである。