水源地の沢では飛翔するトンボの種類は少なく台風10号の後始末に連日通っているのだが、今の処パトロールしているオニヤンマしか視認できていない。春先だとダビドサナエなどが初見出来る流域であるけれど数年前の大規模奔流の後から支流の沢や里の母川で発生する種類は姿を見せなくなった。まあ、それだけ全てを流し埋め去ったと言う事だろう。その時に河床は1mほど上昇し、今回の豪雨で更に1mも河床が上がった結果、河床沢幅も広がって災の河原になってしまった。
今日も真夏日の予報なので、一旦涼しさを味わった孤爺としては直射下で土木作業は耐えられない。故に朝6時過ぎから作業をしていたのだけれど水路に添ってオニヤンマのパトロールは続いている。小生がパトロール線上に立ちはだかっていてもほとんど意に介せず胸の高さで通り過ぎていくのを見ていると「存在が無い」存在なのだと知らしめてくれるのである。まあ、好意的解釈をすれば「害意無し!」としているとも思うけれど少年時代のように「オニヤンマだ!とっ捕まえよう・・・」なんて発心は全く無いのも事実である。
さて、前置きが長くなったが話題はパトロールではなく産卵である。段差工の丸太が流されゴミだまりに溜まっているのを回収し再び活用しようと奮闘努力している横で産卵を始めたのだ。こうなると孤爺の集中力は途切れ散乱する。早速、カメラを取り出して数枚撮影した。体軸を垂直にし上下運動の産卵なのでタフカメラでは捉えきれるかどうか心配だったのだがPCで再生してみると大きくボケる事無く写っていた。今日の作業も辛い作業だったのだが、こんな一場面で生き返った気がするのだった。しかし夕方のプール行きは気が進まない。連日の水源地作業で身体は「草臥れた・・・」感満載になってしまい、明日の水源地作業は休まねばならないだろう。