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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「オニヤンマの産卵」

2024-09-05 | 小父のお隣さん

 水源地の沢では飛翔するトンボの種類は少なく台風10号の後始末に連日通っているのだが、今の処パトロールしているオニヤンマしか視認できていない。春先だとダビドサナエなどが初見出来る流域であるけれど数年前の大規模奔流の後から支流の沢や里の母川で発生する種類は姿を見せなくなった。まあ、それだけ全てを流し埋め去ったと言う事だろう。その時に河床は1mほど上昇し、今回の豪雨で更に1mも河床が上がった結果、河床沢幅も広がって災の河原になってしまった。

 今日も真夏日の予報なので、一旦涼しさを味わった孤爺としては直射下で土木作業は耐えられない。故に朝6時過ぎから作業をしていたのだけれど水路に添ってオニヤンマのパトロールは続いている。小生がパトロール線上に立ちはだかっていてもほとんど意に介せず胸の高さで通り過ぎていくのを見ていると「存在が無い」存在なのだと知らしめてくれるのである。まあ、好意的解釈をすれば「害意無し!」としているとも思うけれど少年時代のように「オニヤンマだ!とっ捕まえよう・・・」なんて発心は全く無いのも事実である。

 さて、前置きが長くなったが話題はパトロールではなく産卵である。段差工の丸太が流されゴミだまりに溜まっているのを回収し再び活用しようと奮闘努力している横で産卵を始めたのだ。こうなると孤爺の集中力は途切れ散乱する。早速、カメラを取り出して数枚撮影した。体軸を垂直にし上下運動の産卵なのでタフカメラでは捉えきれるかどうか心配だったのだがPCで再生してみると大きくボケる事無く写っていた。今日の作業も辛い作業だったのだが、こんな一場面で生き返った気がするのだった。しかし夕方のプール行きは気が進まない。連日の水源地作業で身体は「草臥れた・・・」感満載になってしまい、明日の水源地作業は休まねばならないだろう。

     


今日の薄幸食「セネガル風納豆献立」

2024-09-05 | 何よりの楽しみ

 熱中症警戒アラート下、わが身を守るため蟄居謹慎で漸く雨模様となり「嬉しや嬉しや」と思いきや、今度は「雨降りお憑きさん」となって閉口蟄居の哀しい囚われ人となったのでありました。それでも生きるためには活きる日々が大切なのであり図書館から借りだして読んだ中に高野秀行著「幻のアフリカ納豆を追え!」があったのだが、納豆の意外な食べ方に目からうろこ口から涎となったのだった。そうなると我が精神状態に「待った!」は無くなって「思いついたが食べ時!」とばかり記述を参考にキッチンに立ってみた。

 勿論、材料は記載に準じたけれどトマトソースが無いので生のトマトと仕上げにケチャップを使って調理してみた。鶏肉も生が無く冷凍の照り焼きを用いる。記載に無かったのはリンゴなのだが、これは収穫した虫食い腐れリンゴを活かすために加えたのであり孤爺だってSDGsなんて言わない昔から食べ物を粗末にはしていない。「三秒ルール」なんて非科学的なルールに従う訳も無く、自らの腸内細菌様たちを信じ拾って口に入れるし日付が古くても口に入れるのである。

 使った納豆は二パック、レシピが載っていないので量は分からず、煮る事数時間だけが頼りだった。深鍋に入れて煮たてたけれどアルミの洗面器があればそれを使いたかったのだが生憎、我が家には無いので弱火でコトコト煮たてて1時間、汁も煮詰まって来たので火を止めた。具材は形をなしていないほどに崩れている。現地では鶏肉は多用していると考えたのだけれど100gで済ました。いわゆるサシスセソは使わず、照り焼きに付着しているソースとケチャップだけが調味料の出どころだけれどほとんど無視できる。

 煮詰めながらスープを味見し続けていたのだが、これがなんと「旨い」のである。前述の本の中に度々「納豆は調味料、旨味の元」と言う表現が出てきたけれど「なるほど!」と思わずにはおれなかった。煮込んだからスープと言うかシチュウと言うべきかお雑炊みたいなものになったもののサシスセソが入らなくても十分に満足できる味だ。ご飯もアフリカ風に納豆を入れて炊いた。食べて見れば飯粒も納豆風味で、これは関西など西の地方出身者には耐えがたい一品かなあ。その上にだが、夕食と朝食で全て食べ終え隣り沢の復旧に汗を流したのだが、この汗が納豆臭いのだ。納豆3パックを食べた勘定だからOh!モーレツ、孤爺で居なければならんかったわい・・・。

 閑話休題、台風10号のもたらした700mmを越える雨量で取水地の沢は埋め尽くされるほどの被害になった。この復旧は体力・持久力勝負だからこんな煮込み料理がベストなのかもしれない。次は鶏肉でなくウナギを入れてみよう。フイールドに「トンボとカエルの楽園を創る」と言う夢は儚く破り捨てる訳にはいかないのだ。