トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

標示も必要

2014-07-25 | 小人閑居して憮然

Photo  先日「自然観察会」と称して公主催で行われた行事。種の保全や多様性を意図して営々と築いてきた小さな水域が荒らされた。「トンボ池」なんて名前を付けたのが結果的に「捕獲が容易」を呼び覚ましてしまったようだ。

 大いに後悔反省して、そのものズバリ「生物保全池」の名前に取り替えた。「名は体を表す」とか、少しは「保全への理解」を持ってもらいたい。Photo_2

 ついでに「泥水池」も「生物保全泥水池」の名称に変えた。これで保全と逆行するような行いが減るとも思えないけれど、場所の本質や目的は明示した事になる。標示板を設置した後、しばし泥水地に飛翔するトンボを眺める。

 狭い水域空間に多々群れ飛ぶ姿は「トンボ捕りしたい!」欲求を掻きたてるだろう。しかし、そんな場所や時代では無い事がイベント主催者や協力者には判らないのだろうか…。情けない。


大汗ボロボロ

2014-07-25 | 水辺環境の保全

Photo  集水路の法面喫水線に間伐材を敷設した。全長17mの水路に4本の間伐材を杭で固定する。

 整形するために掘り取った泥は沈泥地の拡幅用基礎に運ぶ。掘り取り、据え付け、杭打ち、泥土運びと、どれも真夏日の作業ではない。この日の最高気温は33,9℃までいったのだ。正直、小生も「いき」そうだった・・・。

 作業開始直後から大量の発汗、汗が流れるメガネは見えにくい。「帰宅して水シャワーを浴びる」をイメージしながらの作業だ。

 涼しくなってからの作業では表土保全の植生が蘇えらない。そうなると春の若草が伸びる頃まで裸地のままで、これではらちがあかないのである。作業は「暑い時には暑い場所、寒い頃には寒い場所」、人生本当に良く出来ておる。


今日のトンボ「飛行まで秒読み」

2014-07-25 | 小父のお隣さん

Photo_3  午前8時半、まだ初飛行を試みないムギワラトンボがいた。見た目は未熟体の雰囲気は無く、翅もしっかりと固まっている様子だ。

 もう、しっかりとした飛翔のできる状態になっているはずだが抜け殻から離れない。考えるまでもなく一冬を過ごした水中衣なのである。

 水辺を巡回して感じた事、それは池によって羽化体が微妙に異なるのだ。トンボ池ではキイトトンボやマユタテアカネを良く見る。泥水池はシオカラトンボを多く見る。

 周囲の環境の差が産卵池の選択にかかわっていても不思議ではないだろうが小生には判らない要素だ。 

 さて昨日の泥水池、撮れなかったトンボが二種類いた。一種はウスバキではないかと思ったのだが色の記憶が無く、鮮やかなオレンジ色で飛行速度が速い。帰ろうとする頃に連結飛行があってそのまま打水産卵を一発づつ行っていた。もう一種はシオカラトンボ大だが、見た目はギンヤンマ風、サナエの仲間だったのだろうか…。