19日(土)。新日本フィル「2024/2025シーズン定期演奏会」(2024年4月~2025年3月)のラインナップが発表されました
1.定期演奏会(トリフォニーホール・シリーズ、サントリーホール・シリーズ)は以下の通りです
ひと言で言えば「大音量でオーケストラを聴く醍醐味を味わってほしい」という「大曲中心路線」です 「こういう曲こそライブで聴かなければ」という作品を揃えています このシリーズの超目玉は6月度定期(指揮=シャルル・デュトワ)ですが、残念ながら演奏曲目は未定です 同じく11月定期(指揮=井上道義)のショスタコーヴィチ「交響曲第7番」も聴き逃せません 面白いと思うのは3月度定期(指揮=久石譲、ピアノ=角野隼斗)のメシアン「トゥーランがリラ交響曲」です あとは、佐渡裕指揮によるブルックナー「交響曲第7番」(9月度定期)とマーラー「交響曲第9番」(1月度定期)がどういう演奏になるか、気になるところです
2.すみだクラシックへの扉シリーズ(金曜、土曜)は以下の通りです
ひと言で言えば、「人口に膾炙した有名な曲を気軽に楽しんでほしい」という「大衆路線」です このシリーズの超目玉は10月度定期(指揮=上岡敏之)のモーツアルト「交響曲第39番、第40番、第41番」です 期待しているのは9月度定期(指揮=久石譲)のブラームス「交響曲第1番」です 面白いと思うのは4月度定期(指揮=佐渡裕、ピアノ=角野隼斗)のチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」と6月度定期(指揮=ヤデル・ビミャミー二、ピアノ=小曽根真)のガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」です
現在、私は「すみだクラシックへの扉」(金曜)の定期会員ですが、これは継続する予定です さらにトリフォニーもしくはサントリーのいずれかの定期演奏会の会員になるかどうかは、他のオケの日程等も考慮して じっくり考えたいと思います
ということで、わが家に来てから今日で3140日目を迎え、ロンドンのシンクタンク「戦略対話研究所」は17日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がフェイスブックやインスタグラムで戦闘員を勧誘していたのに、運営するメタ社が適切な措置を取っていなかったとの調査結果を発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
メタが戦争を拡大する内容の情報を放置しておくのは無責任! 対応がメタメタだ
昨日、夕食に「鶏のから揚げ」を作りました 息子が年末年始休みで帰省した際に作った時に失敗してしまったので、リベンジです あとは北海道産トウモロコシです。今回は茹でずに焼きましたが、結構時間がかかりました とても美味しかったです
昨日、TOHOシネマズ池袋で宮崎駿監督による2023年製作「君たちはどう生きるか」(124分)を観ました
母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大な屋敷に引っ越してくる 亡き母の妹であり、眞人の新たな母親になった夏子に対し複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送ることになる そんな彼の前に、ある日、口の中から人間の顔を覗かせる不思議なアオサギが現れる アオサギは「母親はまだ死んではいない。ついてくれば合わせてあげる」と誘い、眞人はそのアオサギに導かれ現在と過去、生と死が混然一体となった謎の塔の迷宮世界に迷い込んでいく
この映画は宮崎俊監督が2013年公開の「風立ちぬ」以来10年ぶりに世に送り出した長編アニメです 宮崎監督は一旦 長編作品からの引退を表明していましたが、撤回して手掛けた作品です 宮崎監督の記憶に残る戦争末期の日本を舞台に、自らの少年時代を重ね合わせた自伝的要素を盛り込んだファンタジー作品です
「君たちはどう生きるか」というタイトルは、宮崎監督が少年時代に母親から渡されて読んだという、吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」の題名を借りています 劇中では、眞人が本の整理をしている時に、「大きくなった眞人へ」という母親のメッセージが挟まれたこの本を発見します
本作はタイトルと鷺の描かれたキービジュアル以外は事前に情報を一切公開しないまま公開当日を迎えたことで大きな話題を呼びました これについて、映画監督の相田和弘氏は8月4日付の朝日新聞紙上のインタビューで、「宣伝せずに情報を一切出さないやり方は、映画を作る者としては夢だ やはりまっさらな気持ちで見てほしいから。実行したのはすごい勇気で、それで大ヒットとは爽快だけど、宮崎作品だからできることかも 僕がやったら失敗するだろうなあ。そう思うと気分は複雑だ」と語っていますが、多くの映画監督も同じ気持ちではないかと思います
転校生の眞人は小学校のクラスメイトから虐めにあい、自ら頭を石で殴って大けがをして 父親や新しい生命を身籠った夏子に心配をかけますが、彼はアオサギから「母親が恋しいばかりに、その妹の夏子を憎んでいる」と本心を衝かれ、「自分は悪い心、卑怯な心を持っている」と認識するようになります それが「君たちはどう生きるか」を読むことによって、自分の過ちに向き合い、より正しく生きようと思うようになり、夏子を新しい母親と認知するようになったのではないか、と想像します
宮崎作品にはよく老婆が登場しますが、この作品の「青鷺屋敷」に仕える老婆は7人もいて、そのほかに煙草好きのお爺さんが1人います 「7」という数値は、「白雪姫と7人の小人たち」や「七福神」を連想させます 老婆の一人キリコは迷宮世界に迷い込んだ眞人の若き守り神になり、危険から彼を守ります 眞人はそこで少女時代の母ヒミに出会います また、迷宮世界ではペリカンやインコの大群、「わらわら」と呼ばれる白い妖精たちが登場しますが、 時空を超えたストーリー展開はファンタジーに溢れています
この映画を観て、何となく村上春樹の世界観と似ているな、と思いました
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