人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

鈴木優人 ✕ 中江早希 + 澤江衣里 + 櫻田亮 ✕ 東響コーラス ✕ 東京交響楽団 でメンデルスゾーン「交響曲第5番”宗教改革”」、同「交響曲第2番”賛歌”」を聴く

2023年08月20日 00時44分53秒 | 日記

20日(日)。わが家に来てから今日で3141日目を迎え、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は18日、2024年大統領選の共和党候補者指名を狙うトランプ前大統領が、23日の第1回候補者討論会を欠席する方針だと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     参加しても他候補に攻撃される一方で メリットがないと考えているからだろ 弱虫!

 

         

 

一昨日の昼食は息子が「冷やし中華」を作ってくれました ビジュアル的にも味の点でもプロ級でした

 

     

 

昨日の昼食には「スパゲティ・ミートソース」を作ってくれました これもビジュアル的にも味も最高でした

 

     

 

そして、昨日の夕食には、「マグロのカルパッチョ」「カポナータ」「タラコのパスタ」を作ってくれました もちろん最高に美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで東京交響楽団「第713回 定期演奏会」を聴きました   プログラムは①メンデルスゾーン「交響曲第5番 ニ短調 ”宗教改革”」、②同「交響曲第2番 変ロ長調 ”賛歌”」です 演奏は②のソプラノ独唱=中江早希、澤江衣里、テノール独唱=櫻田亮、合唱=東響コーラス、指揮=鈴木優人です

 

     

 

オケは12型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスは小林壱成です

1曲目はメンデルスゾーン「交響曲第5番 ニ短調  作品107 ”宗教改革”」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1830年に「アウグスブルク信仰告白」の成立から300周年を記念するために作曲、1832年に初演されました 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・コン・フォーコ」、第2楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「コラール:アンダンテ・コン・モート ~ アレグロ・マエストーソ」の4楽章から成ります

鈴木優人の指揮で第1楽章に入ります ホルン、トロンボーンといった金管楽器によるコラール風の音楽がいかにも「宗教改革」を想起させます その後の弦楽器による「ドレスデン・アーメン」の演奏が美しい そして アレグロに移ると、躍動感に満ちたドラマティックな演奏が展開します 第2楽章から第4楽章までは続けて演奏されましたが、第3楽章冒頭の歌うようなフレーズを聴いて、「シューベルト的だなあ」と思いました 第4楽章冒頭は、独奏フルートによりルターのコラール「神はわがやぐら」が奏でられますが、相澤政宏のフルートが素晴らしかった 大矢未来氏のプログラムノートによると、宗教改革の立役者マルティン・ルターはフルート奏者としても知られていたとのことで、この旋律はルター自身も暗示しているそうです 管楽器、弦楽器が混然一体となってコラールが奏でられ、輝かしいフィナーレを迎えました

カーテンコールが繰り返され 楽員が立たされますが、ヘビみたいに曲がりくねった形の「セルパン」という木製の楽器が演奏に加わっていたことを初めて知りました

 

     

 

プログラム後半は「交響曲第2番 変ロ長調 作品52 ”賛歌”」です    この曲は活版印刷技術生誕400年を記念した「グーテンベルク祝祭」のために1839年にライプツィヒ市から「祝典劇」とともに1840年に作曲を依頼され、同年ライプツィヒで初演されました   グーテンベルクの技術革新はルターと宗教改革、さらに啓蒙主義とも結びつけられ、祝祭は宗教的・愛国的な色合いを帯びていたとのことです

この曲は第1曲「シンフォニア」と第2曲~第10曲の「カンタータ」から構成されています

第1曲「シンフォニア」はさらに序奏「マエストーソ・コン・モート」、第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アレグレット・ウン・ポコ・アジタート」、第3楽章「アダージョ・レリジオーソ」の3楽章から成ります 第2曲から第10曲まではカンタータです

第2曲:合唱、ソプラノ・ソロ「すべて息するものよ、主よ讃えよ!」

第3曲:テノール・ソロ「語れ、主によって救われた者たちよ」

第4曲:合唱「語れ、主によって救われた者たちよ」

第5曲:二重唱と合唱「私は主を待ち焦がれ」

第6曲:テノール・ソロ、ソプラノ・ソロ「死の網目が私たちを絡めとっていた」

第7曲:合唱「夜は去った」

第8曲:合唱「さあ、すべての者よ、神に感謝せよ」

第9曲:ソプラノ・ソロ、テノール・ソロ「それゆえ私は自分の歌で」

第10曲:終曲合唱「諸国の人々よ、主に栄光と権力をあずけなさい!」

東響コーラスの男女混成合唱団120数名がP席に着きます これだけの規模の合唱陣は久しぶりです ソリストの3人が指揮者を挟んでスタンバイします

鈴木の指揮でシンフォニアの演奏に入りますが、ソリストの3人は彼が首席指揮者を務める「バッハ・コレギウム・ジャパン(B.C.J)」の常連歌手陣で、いわば「家族同然」の仲間です

ソプラノの中江早希は北海道出身のソプラノですが、透明感のある美しい歌唱で聴衆を魅了しました 澤江衣里は島根県出身のソプラノですが、出番は少なかったものの、第5曲で中江との美しいハーモニーによるデュオを聴かせてくれました テノールの櫻田亮はB.C.Jの中心的存在で、よく伸びる高音と抜群の安定感で存在感を示しました 特筆すべきは終始暗譜で合唱を歌い切った東響コーラス(合唱指揮=辻博之)の皆さんです コロナ禍でしばらく聴けませんでしたが、久しぶりに迫力のあるコーラスを聴くことが出来て嬉しかったです また、鈴木優人 ✕ 東響の面々はソリストと合唱団をしっかりと支え、熱演を繰り広げました

約65分の「オーケストラ付き宗教曲」を聴き終わって思ったのは、全体に占める「序曲」の割合が多すぎるということです 「序曲」だけで20分以上かかりました。曲全体の3分の1近くを占めるのは「序曲」としては長すぎるのではないか、と思います 序曲は序奏と3つの楽章から構成されているので、これをバラして各楽曲の間に挿入すれば、器楽と声楽がバランスよく聴けるのではないかと思うのですが、どうでしょうか、メンデルさん えっ、ロクに楽譜も読めない奴が余計なことを言うなって おっしゃる通りです。小さな親切 大きなお世話でした。ごめんなさい

例によって、主催者側の思う壺ですが、カーテンコールを記念に写メしてきましたのでアップしておきます

     

     

 

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