人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯森範親+マーティン・ジェームズ・バートレット+東京交響楽団でプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」、ベートーヴェン「交響曲第7番」、ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲を聴く

2018年03月26日 07時56分50秒 | 日記

26日(月)。わが家に来てから今日で1272日目を迎え、安倍首相が24日 自民党の全国幹事長会議で 森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題に触れ、「国民の行政に対する信頼を揺るがす事態。最終的な責任は内閣総理大臣であるこの私にある」と謝罪した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                 誰がどうして森友問題が起こったか国民は気付いている  語るべき人が真実を語れ

 

          

 

新国立劇場から2018-2019シーズンのチケットが届きました 今回も特典としてチケットホルダーが同封されていました。私は当月分のチケットはまとめて財布に入れているので、来月以降のチケットを保管するのに使用しようと思います

 

     

 

         

 

昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団の第102回オペラシティシリーズ公演を聴きました プログラムは①ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲、②プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番ハ長調」、③ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」です ②のピアノ独奏はマーティン・ジェームズ・バートレット、指揮は飯森範親(急病により降板したジュゼップ・ポンスの代演)です

 

     

 

指揮者が飯森氏のため、弦楽器の配置は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴォイラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります   コンマスは水谷晃氏です。会場は後方がかなり空いていて、全体で6~7割の入りでしょうか。数年前まではもっと入っていたと思うので、楽団は原因を究明した方がよいと思います

1曲目はワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲です この曲は1834年、ワーグナー(1813-1883)が21歳の時に シェイクスピアの戯曲「尺には尺を」を基に自ら台本を書いて曲を付けた全2幕の喜劇的なオペラ「恋愛禁制~パレルモの修道女」の序曲です 打楽器から賑やかに入り、まるでお祭り騒ぎの音楽が展開します 作曲家名を伏せて演奏し 作品の作曲者を当てるクイズがあったとしたら、相当のクラシック愛好家でも まず当たらないでしょう 「ヴェルディの初期のオペラの序曲?」というのが大方の答えだと思います  それほど、ワーグナーのイメージから一番遠い位置にある音楽です。あの無限旋律のワーグナーも、若い頃はごく普通の元気溌剌な音楽を書いていたんだな、と親近感さえ覚えました

2曲目はプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番ハ長調」です この曲はプロコフィエフ(1891-1953)が1921年に亡命先のアメリカで完成させた作品です 第1楽章「アンダンテ~アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

背が高くスマートなマーティン・ジェームズ・バートレットが登場し、ピアノに向かいます 彼は英国王立音楽院出身で、2014年BBCヤング・ミュージシャン・アワードを受賞したイギリス人ピアニストです

冒頭 クラリネットによる序奏で開始され、躍動感あふれるピアノが入ってきます かなり技巧的な曲想ですが、何なくクリアしていきます それはすべての楽章について言えることですが、特に第3楽章のフィナーレの畳みかけは聴衆の興奮を呼びました 各楽章のアレグロ部分の演奏では、ピアノという楽器が鍵盤楽器と呼ばれているものの、フェルト付きハンマーで弦を打って音を出す”打楽器”であることを思い出させる激しい演奏を展開しました

会場いっぱいの拍手に、バートレットはシューマン「子どもの情景」から第1曲「見知らぬ国と人々について」をやさしさで溢れるように演奏し、聴衆のクールダウンを図りました


     


休憩後のプログラム後半は、ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」です この曲はベートーヴェン(1770-1827)が1811~12年に作曲し、1813年12月にウィーン大学旧講堂で開かれた「(ナポレオン軍との)ハーナウ戦役の傷病兵に救援資金を贈るチャリティ・コンサート」で公開初演されました ワーグナーがこの曲について「舞踏の聖化そのもの」と評したという話は有名です 日本では 数年前に 上野樹里主演のテレビ・ドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ音楽として使用され、にわかクラシック・ファンを増大させるのに貢献しました

第1楽章「ポコ・ソステヌート~ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります

全体を通してオーボエ首席の荒木奏美、フルート首席の相澤政宏の演奏が素晴らしく、ホルンをはじめとする金管楽器も健闘しました 第4楽章のフィナーレではコントラバスによる重低音のうねりが大迫力で迫ってきて大満足しました 飯森氏は第1楽章と第2楽章を間を置かずに演奏、また第3楽章と第4楽章も間を置かずに演奏し、全体を前半と後半に2分する形で演奏するスタイルを取りましたが、聴いていて 流れとしては自然だと思いました

今回は急病のため来日できなくなった指揮者の代演で振ることになった飯森氏でしたが、東京交響楽団の正指揮者という立場にもあり、楽員との音楽上のコミュニケーションには何の問題もなかったのではないかと思います

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