人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

光が創る時空間~石井幹子さんの講演から

2011年06月06日 22時39分51秒 | 日記
6日(月).きょう、帝国ホテル「孔雀の間」で某機関の昼食会があり,出席しました.食事中のBGMはJ.S.バッハのバイオリン協奏曲でした.昔、日本記者クラブがこのホテルの中2階に入居していたころは、よくロビーを利用していましたが、当時もバッハ、ビバルディ、モーツアルトなどの静かな曲が流れていました

昼食会のゲストスピーカーは照明デザイナー・石井幹子(もとこ)さんでした.石井さんは東京藝大を卒業され、フィンランドやドイツの照明設計事務所に勤められた後、国内でデザイン事務所を設立し、内外で活躍されています."ライトアップ”という言葉を初めて使ったのは石井さんとのことで(78年)、有名な”照明作品”としては、東京タワー、レインボーブリッジ、大原美術館などのライトアップがあります。紹介された映像を見ていると,夜の暗闇に隠れた建物や橋などが,ライトアップされることによって命が与えられるのがよくわかります.

「光が創る時空間」というテーマで1時間半ほどお話されましたが、最初のあいさつが印象的でした.
「世の中が暗い話題ばかりなので、少しでも明るくなるようにと、きょうは明るいジャケット(オレンジ色)を着てきたのですが、受付で真っ赤なバラの胸章を付けられました.この服装に赤いバラは合いませんので、事務局の方には大変申し訳ないのですが、外させていただきます

そう言ってバラを外されました.さすが、色彩に関してはプロフェッショナルです 妥協がありません.

いろいろな作品の紹介の中で印象に残ったのはイタリア・オペラの照明の演出をされたということです.プッチーニの「マダム・バタフライ」.まさに、今夜観る新国立劇場での演目です。残念ながら今回の新国立オペラの照明は石井さんではなく、勝柴次朗という人です.時間の関係で今夜の公演の全体的な印象は明日書くことにします
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